結成25周年を迎えた日本が世界に誇るインストゥルメンタル・ロック・バンド、MONO の通算12作目となるニューアルバム『OATH』。時間と人生というテーマを無数の方法で瞑想。もちろん録音・ミックスは長年のコラボレーターであるスティーヴ・アルビニが担当。 (C)RS
JMD(2024/06/06)
我々はここで何をしているのか?
結成25周年を迎えた日本が世界に誇るインストゥルメンタル・ロック・バンド、MONOの通算12作目となるニュー アルバム『OATH』。時間と人生というテーマを無数の方法で瞑想。
もちろん録音・ミックスは長年のコラボレーターであるスティーヴ・アルビニが担当。
2020年という年は、かつては深夜のストーナー的実存主義の真髄であったものを、この地球上のほぼすべての人にとっての日常的なマントラへと変貌させた。限られた人生の時間を何に使うのか? 私たちの目的は何なのか? 何をすべきなのか?
過去25年間、MONOは闇と光の関係、災害に直面したときの希望、誕生と死の二重性といったテーマを探求してきた。12枚目のフル・アルバムとなる本作『OATH』では、人生を構成する時間と、その時間を最大限に活用する方法について熟考している。
長年の友人でありコラボレーターでもあるスティーヴ・アルビニとともにレコーディングとミキシングを行った『OATH』は、まるで日の出のように、ゆっくりと昇るオーケストラとブラス・セクションで幕を開ける。71分のアルバムを通して、MONOは時間と人生というテーマを無数の方法で瞑想している。MONOの楽曲の特徴である淡々とした進化/深化/神化は、OATHを新たな高みへと昇華させるエレガンスに満ちている。
MONOは、普遍的で親近感のある実存的な試みに挑戦し、その答えとして『OATH』を完成させた。
"私たちは子供の頃から変わらない誓いを胸に生きている。風の歌を聴け。私たちは宇宙の一部です。何をすべきか、人生で一番大切なことは何か、もうわかっている。"
- Takaakira 'Taka' Goto, MONO
発売・販売元 提供資料(2024/06/05)
日本が世界に誇るインスト・バンドと呼ばれて久しい彼らも今年で結成25周年。20年来の仲となるスティーヴ・アルビニが今回も録音とミックスを担当した12作目は……奇しくも〈時間〉と〈人生〉がテーマ。先行の"Run On"などで垣間見せていたように、暗さに寄り添うのではなく感情を前向きに引き上げるような音風景が今回も見事だ。71分かけて美を堪能できる名作。
bounce (C)轟ひろみ
タワーレコード(vol.487(2024年6月25日発行号)掲載)