【2024年生誕130年】
ただひたすら、自由を求めて。
フランスの巨匠ジャン・ルノワール、最後の傑作!
VHSでしか発売されていなかった幻の傑作が高精細4Kレストア版で蘇る!

ジャン・ルノワールの代表作にして映画史に名を残す名作『大いなる幻影』(37)や初期作品『のらくら兵』(28)を彷彿とさせる遺作。シリアスでペシミスティックな『大いなる幻影』と破茶滅茶なギャグ満載の『のらくら兵』がひとつに合わさったような作品で、軽やかなテンポ、魅力的なキャラクター、そしておおらかなムードが作品全体をやさしく包み込む。ありのままの人間を見つめ描き続けてきたルノワールのフィルモグラフィーの最後を飾る作品として感慨深く、感動的だ。何度失敗しても、自由を求め、家族の待つパリを目指して捕虜収容所からの果敢に脱走に挑み続ける伍長。不屈の魂と、仲間たちとの熱い友情。軽やかなテンポとおだやかな筆致で生を享受する歓びを高らかに謳いあげ、観客に爽やかな感動を残す。伍長を印象的に演じるのは『ブルジョワジーの秘かな愉しみ』(72)のジャン=ピエール・カッセル。また、伍長の相方となる気のいい腰巾着を『はなればなれに』(64)のクロード・ブラッスールが演じている。その年の映画雑誌「カイエ・デュ・シネマ」誌のベスト10にも選出されるなど、高い評価を獲得。日本ではDVD化もされず、VHSのみのリリースだった幻の傑作が、高精細4Kレストア版で美しく蘇る。特典に作品解説ブックレットを封入、修復版プロモーションリールを収録。そして、同じくルノワール後期の作品『コルドリエ博士の遺言』Blu-ray、2作品を収録したBlu-rayセットも同時リリース!