【2024年生誕130年】
フランスの巨匠ジャン・ルノワール、最もラディカルでエキセントリックな異端の傑作!
映画ファン必携。劇場未公開、未リリースだった幻の傑作が、遂に高精細4Kレストレーションで国内初ソフト化!

当時、新しいメディアとして登場したテレビ向けの企画として、映画館とテレビで同時上映するという新プロジェクトとして製作された本作は、従来の映画作品とは異なり違演劇や舞台のスタイルを積極的に撮影に取り入れられている。2、3週間の入念なリハーサルを重ね、舞台演劇のように役者の立ち位置をチョークで設定。数台のカメラとマイクを同時に用意して一挙に10分間ずつワンカットで撮影するという手法で製作された。テレビという新たなメディアにルノワールがどう向き合ったのか、この時代にしか作られなかった異色の傑作。原作はロバート・ルイス・スティーヴンソンの怪奇小説の名著「ジキル博士とハイド氏」。幾度も映像化されている名作を、舞台をパリに変更し大胆に翻案し新たなイメージを作り上げた。主演はマルセル・カルネ監督の『天井桟敷の人々』(45)をはじめ、コメディ・フランセーズ等の舞台などで知られるジャン=ルイ・バロー。ジキルとハイドを彷彿とさせる二役を一人で見事に演じきり新境地を開拓。彼の優雅な身のこなしと鬼気迫る演技は今でも観客を惹きつける魅力であふれている。ルノワール作品の中では一際異彩を放つ作品だが、仏ヌーヴェルヴァーグを代表する監督のジャン=リュック・ゴダールやエリック・ロメールは本作をオールタイムベストの1本に選出している。日本では一度もリリースされず、鑑賞することすら困難だった幻の傑作が、最新の高精細4Kレストア版で国内ソフト化!特典に作品解説ブックレットを封入、修復版プロモーションリールを収録。そしてルノワール最後の傑作『捕えられた伍長』Blu-ray、2作品を収録したBlu-rayセットも同時リリース!