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人文主義の言語思想 フンボルトの伝統

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フォーマット 書籍
発売日 2020年02月09日
国内/輸入 国内
出版社岩波書店
構成数 1
パッケージ仕様 -
SKU 9784000613965
ページ数 366
判型 A5

構成数 : 1枚

凡 例
序 文

第一章 「恣意的記号からかけ離れたもの」――ダンテからフンボルトまでのヨーロッパ言語記号論
一 記号
二 母語の発見と記号論の伝統
三 ラテン語の刷新と新たな記号論の出現
四 俗語の勝利と、記号論的伝統への回帰
五 失われた普遍性を求めて
六 個別言語の意味論への道――世界観
七 根源の記号学
八 記号・言語・象徴

第二章 思考の形成器官――フンボルト言語思想の基本的特徴
一 サンスクリットで食卓談話(テーブルトーク)を
二 ヴァレンシュタイン
三 総合
四 多様性
五 バベルの塔と聖霊降臨(ペ ンテコステ)

第三章 知性の多様性――人間学と言語学
一 比較人間学
二 比較言語研究
三 フンボルトの影響

第四章 言語学の内的概念――フンボルトとライプニッツ
一 ライプニッツ以降
二 「諸言語の例証から」
三 起源――歴史を超越する
四 系統――歴史
五 偉大なるライプニッツ

第五章 境界線の彼岸――言語の起源
一 一七七〇年‐(一八二〇年)‐一八五〇年
二 ヘルダーの主題――言語起源
三 自然の欲求
四 境界線を踏み越える

第六章 新たな言語の成立――ロマンス諸語の誕生
一 有機的形成期の歴史的な追跡
二 多様性の成立
三 形式の多様性と同質性
四 イタリア語

第七章 ヴィーコとフンボルトにおける想像力と言語
一 ローマとアメリカ
二 想像力
三 物語(favola)から言葉(favella)へ

第八章 聴取と応答―― 一八〇〇年前後のドイツ言語哲学における耳から声への移行
一 声――ヘーゲル
二 聴くことと応答すること――フンボルト
三 耳――ヘルダー
四 聴取中心主義から音声中心主義へ

第九章 フンボルトのグラマトロジー ――言語の本性への斬新な洞察
一 新たなグラマトロジー的関心について
二 フンボルトとヘーゲル
三 不安定な保持
四 音声中心的なもの
五 音声中心主義の彼岸
六 エピローグ――芝居のあとで

第一〇章 思慮なき体系――プロイセンの巨艦「フンボルト」、その格納と暴露
一 プロイセン海軍
二 フランス的思考への敵意に燃えた反動
三 フランス艦隊
四 人種主義
五 戦争か家郷か

訳者解説

初出一覧
フンボルト著作一覧
文献表
人名索引

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※主な翻訳担当の章
村井 1,9章
齋藤 9,10章
伊藤 序文,2,3,5章
梅田 6,7章
辻 4,8章
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  1. 1.[書籍]

言語を基盤に人間存在の意味を探究したドイツ人文主義。その中心人物の一人ヴィルヘルム・フォン・フンボルトは、言語と知性の多様性を唱え、比較人間論を構想した。彼の言語哲学が、ライプニッツ、ヴィーコ、ヘーゲル、デリダ等と共振しつつ織りなす諸伝統を、言語哲学者トラバントが壮大な思想史として描き出す。

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