多彩なサウンドに舞い、歌詞をもって刺す。変化を恐れぬ7th
コロナを経て、大きな変化をもって完成させた前作『Momi』、そこから更に音楽性を拡張させた今作『KICKS』。その変化は、作詞/作曲の欄にプロデューサーで共同制作者であるカワムラヒロシの名前が増えたことからも明らか。アリの名言から口火が切られる(1)、Mummy-D(3)、伊澤一葉(6)、XinU(8)といったゲスト陣も彩り鮮やか。それでもってNakamuraEmiの原液感が薄められたかと言えば全くの否。寧ろそのメッセージ性はより色濃くなり心を動かす。
タワーレコード(2024/06/07)
2021年7月リリース「Momi」から約2年10か月ぶりとなる待望のメジャー7枚目のオリジナルアルバム。
集英社「HAPPY PLUS」公式テーマソングとして書き下ろした「一目惚れ」、8cmCDでのリリースも話題となり新境地を開いた3部作「究極の休日」「白昼夢」「晴るく」や「祭(feat.Mummy-D)」「雪模様(feat.さらさ&伊澤一葉)」、MASSAN x BASHIRYとの共作「Hello Hello (feat. XinU)」を含む全10曲を収録。
NakamuraEmiの可能性をさらに広げた作品となっている。
発売・販売元 提供資料(2024/05/03)
8cmCDでのリリースが話題を呼んだ"究極の休日"白昼夢"晴るく"といったシングル曲を含むメジャー7作目のオリジナル・アルバム。ないがしろなコミュニケーションが目に付く世に一石を投じる"火をつけろ"をはじめ、主体性の大切さを思い出させる熱いメッセージはここに来ていっそう磨きがかかった。憧れのMummy-D(RHYMESTER)とコラボした"祭"、XinUとMASSAN×BASHIRYを迎えた"Hello Hello"、忘れられない大阪でのライヴの記憶を真空パックした"梅田の夜"など、自身のルーツであるヒップホップやJ-Popを改めて強烈に印象づけたナンバーもグッときます。
bounce (C)田山雄士
タワーレコード(vol.486(2024年5月25日発行号)掲載)