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訳註『名公書判清明集』懲悪門

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フォーマット 書籍
発売日 2024年03月31日
国内/輸入 国内
出版社汲古書院
構成数 1
パッケージ仕様 -
SKU 9784762967405
ページ数 450
判型 A5

構成数 : 1枚

まえがき (戸田裕司)
凡例
関連地図
南宋時代の司法行政系統図

解説 南宋時代の法と裁判――『清明集』を読むために――(徳永洋介)


訳註『名公書判清明集』懲悪門 本編

姦 穢(一~一〇)
逼姦
告姦而未有實跡各從輕斷
士人因姦致爭既收坐罪名且寓敎誨之意
貢士姦汚
僧官留百姓妻反執其夫爲盜
道士姦從夫捕
吏姦
因姦射射
兵士失妻推司受財不盡情根
捉丁氏子丙

誘 略(一一)
誘人婢妾雇賣

豪 橫(一二~二五)
豪橫爲惡貫盈豪

豪橫
押人下郡
豪民越經臺部控扼監司
詐官作威追
人於死
治豪橫懲吏姦自是兩事
與貪令捃摭鄕里私事用配軍爲爪牙豐殖歸己
檢法書擬
斷罪
結托州縣
蓄養罷吏配軍
奪人之產、罪惡貫盈
又判
檢法書擬
斷罪
擧人豪橫虐民取財
檢法書擬

何貴無禮邑令事
不納租賦擅作威福停藏逋逃脅持官司
母子不法同惡相濟

把 持(二六~三四)
訟師官鬼
專事把持欺公冒法
把持公事趕打吏人
先治依憑聲勢人以爲把持縣
道者之警敎唆與吏爲市
責決配狀
士人敎唆詞訟把持縣官
先治敎唆之人
懲敎訟

譁 徒(三五~三七)
譁鬼訟師
撰造公事
譁徒反覆變詐縱橫捭闔

告 訐(三八~四六)
誣訐
豪與譁均爲民害
資給告訐
資給誣告人以殺人之罪
資給人誣告
敎令
誣訴致死公事
自撰大辟之獄
叔告其姪服内生子及以藥毒父
告訐服内親

妄 訴(四七~五七)
妄以弟及弟婦致死誣其叔
妄訴者斷罪枷項令衆候犯人替
以劫奪財物誣執平人
不應末減
以女死事誣告
妄論人據母奪妹事
妻自走竄乃以劫掠誣人
姊妄訴妺身死不明而其
夫願免檢驗
叔誣告姪女身死不明
釘脚
挾讎妄訴欺凌孤寡
鄰婦因爭妄訴

拒 追(五八)
峒民負險拒追

誣 賴(五九~六三)
以死事誣賴
以叔身死不明誣賴
以纍經結斷明白六事誣罔脱判昏賴田業
假爲
弟命繼爲詞欲誣賴其堂弟財物
又判
提擧司判
王方再經提刑司釘錮押下縣
騙乞

姦 惡(六四~六九)
元惡
殺人放火
捕放生池魚倒祝聖亭
一狀兩名
把持公事欺騙良民過惡山積
檢法書擬

合謀欺凌孤寡

假 僞(七〇)
假僞生藥

鬭 毆(七一・七二)
因爭販魚而致鬭毆
賣卦人打刀鑷婦

賭 博(七三~七五)
因賭博自縊

禁賭博有理
自首博人支給一半賞錢

宰 牛(七六~七八)
宰牛當盡法施行
屠牛于廟
宰牛者斷罪拆屋

妖 敎(七九・八〇)
蓮堂傳習妖敎
痛治傳習事魔等人

淫 祠(八一~八四)
不爲劉舍人廟保奏加封
非敕額者竝仰焚毀
先賢不當與妖神厲鬼錯雜
計囑勿
毀淫祠以爲姦利

淫 祀(八五・八六)
寧鄕段七八起立怪祠
行下本路禁約殺人祭鬼

誑 惑(八七~八九)
劉良思占充廟祝
約束諸廟廟祝
說史路岐人仵常掛榜縣門

巫 覡(九〇・九一)
巫覡以左道疑衆者當治士人惑於異者亦可責
提刑司押下安化曹萬勝訟曹九師符禁事

販 生 口(九二)
禁約販生口

匿 名 書(九三)
匿名榜連粘曉諭

競 渡(九四)
競渡死者十三人

霸 渡(九五~一〇一)
霸渡
曉示過船榜文仍移文隣郡
客人范景山訟益陽徐敎練等打檐仗
裴乙訴
鄧四勒渡錢行打
約束張家渡乞覓
私撑渡船取乞
嚴四爲爭渡錢溺死饒十四


引用・参照文献一覧
判語作者一覧
あとがき(佐々木 愛)
語句索引

  1. 1.[書籍]

【「まえがき」より】(抜粋)
明版『名公書判清明集』(以下『清明集』)全十四巻は、中国南宋時代の地方官の判語(判決文・裁
判文書)集である。判語の中で地方官たちは、財産・承継をはじめとする民事紛争を審理・調停し、役
所での不正を摘発して綱紀を粛正するだけでなく、「邪教」に惑う民に倫理を説き、家族や女性のある
べき姿を説くなど、現代の判決文の域を超えた発言をしている。
『清明集』は、官吏門・賦役門・文事門・戸婚門・人倫門・人品門・懲悪門の七つの分門で構成され
ている。「官吏」から「人品」に至る六門が、それなりに焦点が絞られた名称であるのに対して、最後
の「懲悪」(悪者どもを懲らしめる)は標題から直ちに内容を想定することができない。全七門の最後
に「その他いろいろ」な雑多な判語が集められているかの如くである。しかし、雑多であるからこそ、
南宋地域社会のヒト・モノ・コトを多面的に映し出した、興味の尽きぬ分門となっている。
他の分門同様「懲悪門」の判語も、法や制度が地方官庁でいかに運用されていたかを詳述する得難い
法制史料である。しかし、私たちがこの史料に惹かれた理由は、地方官庁の下級職員(胥吏)や女性の
社会での活動の有様、「邪教」や民衆の祭祀活動、果ては賭場や渡し場での揉め事などが、百条を超え
る具体的な事例として描かれる社会史料としての面白さにある。本書は、この『清明集』「懲悪門」の
豊かな内容を、現代日本語で伝えようとするものである。
【凡例より】
○本書は、明版『名公書判清明集』巻一二から巻一四(懲悪門)の日本語訳註である。
○底本には、『名公書判清明集』(第二版、中華書局、二〇〇二年)を採用した。
○訳註部分の前に解説「南宋時代の法と裁判―『清明集』を読むために―」および関連地図と南宋時代の司
法行政系統図を、後ろには「引用文献一覧」・「判語作者一覧」および索引を配し、読者の便を図った。

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