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ゴダール/映画誌

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フォーマット 書籍
発売日 2024年04月22日
国内/輸入 国内
出版社草思社
構成数 1
パッケージ仕様 -
SKU 9784794227218
ページ数 432
判型 A5

構成数 : 1枚

はじめに――わがゴダール

第1部追悼ジャン=リュック・ゴダール

さらばゴダール、さらば映画――幸福な映画と不幸な映画
ゴダールもまた死す――息切れの友情のはてに
ゴダール/映画のみ イカロスのように――シリル・ルティ監督『ジャン=リュック・ゴダール 反逆の映画作家(シネアスト)』

第2部豊穣なる60年代ゴダール

『勝手にしやがれ』
『勝手にしやがれ』の即興撮影――ジャン=ポール・ベルモンドに聞く
『小さな兵隊』
『紹介あるいはシャルロットと彼女のステーキ』――声だけの夫婦共演
『マクドナルド橋の恋人たち』新婚のゴダール/カリーナ夫婦共演
『女は女である』
『怠けの罪』――エディ・コンスタンチーヌ登場
『女と男のいる舗道』
『新世界』――『アルファヴィル』に向かって
『カラビニエ』
『立派な詐欺師』――シネマ・ヴェリテとは何か
『軽蔑』
『軽蔑』撮影ルポ――ジャック・ロジェ監督『パパラッティ』『バルドー/ゴダール』
恐竜と赤ん坊――『軽蔑』をめぐるフリッツ・ラングVSジャン=リュック・ゴダール対談
ヌーヴェル・ヴァーグによるヌーヴェル・ヴァーグ――『はなればなれに』撮影風景
『はなればなれに』

原作と映画化(1)fool's gold/鳩が飛ぶ/はなればなれに
『モンパルナスとルヴァロア』――『女は女である』から遠く離れて、『恋人のいる時間』
限りなく近く
『恋人のいる時間』
『アルファヴィル』
『気狂いピエロ』

原作と映画化(2)――妄執/11時の悪魔/気狂いピエロ
『男性・女性』
『メイド・イン・USA』
『彼女について私が知っている二、三の事柄』
『未来展望』――最後のアンナ・カリーナ
『中国女』
『カメラ・アイ/カメラの眼』――集団オムニバス映画『べトナムから遠く離れて』の一篇
『アモーレ』――オムニバス映画『愛と怒り』の一篇
『ウイークエンド』

付録――ゴダールVSトリュフォー喧嘩状
終わりに
索引

  1. 1.[書籍]

不世出の映画監督ジャン=リュック・ゴダールは2022年9月13日、91歳で自死を遂げた。本書はその追悼文から始まる。いかに彼が革新的な映画監督だったか。フランス・ヌーヴェル・ヴァーグのフランソワ・トリュフォーと並ぶ象徴的存在で、映画史に決定的な影響を与え、いかに多くの模倣者を生んだか。そして、1968年のフランス五月革命以降、二人は訣別し、ゴダールは暴走し、映画の破壊へと向かい、孤独の隘路に陥り、誰にも理解されない「不幸な映画」をいかに撮り続けることになったか。

本書は映画批評誌「カイエ・デュ・シネマ」同人としてフランス現地で出会って二人をよく知る著者が、これまで書いてきたゴダール論を大幅に加筆改稿してまとめた集大成ともいえる大著。「さらばゴダール」ともいうべき哀悼の序章(「キネマ旬報」、「ユリイカ」等の追悼文を収める)から、2章以降、特に著者が愛してやまなかった1960年代ゴダール各作品をつぶさに論じた「映画誌」から成り立っている。「映画誌」というのは著者特有の言い方で、その作品にまつわるもろもろの事象、エピソード、雑感、作品背景、関係者の言葉、分析などを含めたすべてを言い、エッセイというか批評というか読みどころ満載の作品論である。

1959年作品『勝手にしやがれ』から1967年作品『ウイークエンド』まで15本の長編作品、9本の短編作品を取り上げた。『勝手にしやがれ』は公開当初から、社会を震撼させ、若者たちを熱狂させた。これは映画技法の革命と言ってもいいほどの作品だった。山田宏一氏は1964年から1967年までフランスに留学し、その熱狂の中で映画を見続け、ゴダール、トリュフォーとも交友を結んだ。

氏の初期評論集『私が映画についてについて知っている二、三の事柄』(1971年、三一書房刊)の第1章は「私がゴダールについて知っている二、三の事柄」から始まっている。そこから2020年刊の「増補新版 ゴダール、わがアンナ・カリーナ時代」(ワイズ文庫)まで50年にわたってゴダールについて多くの文章を書き続けてきた。60年代のゴダールはすべてに輝かしく作品も素晴らしかった。アメリカの高名な女流映画コラムニスト、ポーリン・ケールは「豊穣の1960年代ゴダール」と呼んだ。

本書の巻末に付録としてゴダールとトリュフォーの訣別喧嘩状がついている。1968年を境に二人は訣別し、その熱狂は冷めてしまった。著者ももうその後のゴダールに関してはあまり触れていない。

本書は著者の愛してやまなかった60年代ゴダールとその後のゴダールへの愛憎半ばする総決算である。

作品の情報

メイン
著者: 山田宏一

その他
フィーチャードアーティスト: ジャン=リュック・ゴダール

商品の紹介

「結局は幸福な映画と不幸な映画があるのだと思うー幸福な出会いと不幸な出会いがあるように」と本は始まる。1968年5月という日付がジャン・リュック・ゴダールの映画と著者山田宏一の出会いを幸福な季節と不幸な季節に分けたと冒頭に記す。このゴダール映画にまつわる言説を集めたアンソロジーは、1959年の『勝手にしやがれ』から始まり1967年公開の『ウィークエンド』で不意に終わる。ゴダールの即興的な撮影、ジャンプカットという編集はあらゆる表現の時間、空間のイメージに影響を与えた。その受容と反発、作家の変容を映画史に辿るこの本はヌーベル・ヴァーグの季節を生きた著者の「ゴダールの映画史」ならぬ「ゴダールの映画誌」だ。
intoxicate (C)高見一樹
タワーレコード(vol.170(2024年6月20日発行号)掲載)

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