元シャムキャッツの夏目知幸によるソロ・ユニットの初作がCD化。ボッサ×ダブな表題曲をはじめ、ネオアコ×ハウスや電子ファンカラティーナといった楽曲群をアシッドなリヴァーブが覆い、ありふれた日常とユルいリゾート感覚が溶け合う夏色の空気を醸造している。XTAL、Trei、Compuma、Cwondoらを迎えた本形態限定のリミックス群も来る季節にぴったり。
bounce (C)土田真弓
vol.486(2024年5月25日発行号)掲載(2024/05/25)
Summer Eyeの1stアルバムにしてすでにマスターピースの万華鏡のごときポップソング集『大吉』がいよいよCDで待望のリリース!リミックスを6曲も追加した『大吉 Deluxe Edition』として発売!!君にも僕にも幸あれ!!! (C)RS
JMD(2024/04/12)
Summer Eyeの1stアルバムにしてすでにマスターピースの万華鏡のごときポップソング集『大吉』がいよいよCDで待望のリリース!リミックスを6曲も追加した『大吉 Deluxe Edition』として発売!!君にも僕にも幸あれ!!!
夏目がフロントマンを務め、2010年代の日本インディー・シーンを牽引し、2020年に解散したシャムキャッツ。同バンドがなくなって以降の3年間は、夏目知幸にとってSummer Eyeへと羽化するための蛹の季節と呼ぶべきものでした。宅録での制作環境の整備、プロダクション・スキルの習得...…加えてコラージュ作品の制作や執筆活動などを続け、自分が鳴らしたい音、歌うべき言葉を探していました。そして、最初に出した答えが、2021年12月にデビュー・シングルとしてリリースされた「人生」。ボサノヴァとTB303のアシッド・ベースを掛け合せた独創性に溢れたサウンドで多くのリスナーを驚かせました。
"ブラジリアン・アシッド・ダブ、いわば B.A.D"。夏目はSummer Eyeの音楽にそんなキャッチコピーをつけています。ブラジルやラテン、ボッサなどの中南米の大衆音楽。ハウス、テクノ、ガラージといったクラブやレイヴ・カルチャーに基盤を置くダンス・ミュージック。レゲエにダブ……ジャマイカが生み出したグルーヴと音響の魔法。それぞれに影響を与え合えながら発展してきた音楽たちを、Summer Eyeは独自のバランスで配合しつつ、ユニークながらも人懐っこい楽曲を生み出しています。
ネオアコとハウスを重ねた「失敗」、ファニーなレゲトン「求婚」、UKガラージのビートにサバービアの憂鬱が漂う「水坑」、ネオ・ソウルとUKダブをマリアージュ「白鯨」と、個性豊かな既発曲は言わずもがな、アルバムで初登場する楽曲もそれぞれチャームが際立っています。バレアリックなビートが心地よいリード曲「湾岸」、サイケデリックかつパーカッシヴな「双六」、アンビエント・ダンスホールの潮流をポップスのなかに昇華した「甘橙」、激ドープながらどこか笑えて泣けるダブ「大吉」。ここに並ぶ9曲は、色鮮やかで眩い万華鏡のやうな世界を『大吉』に作り出しています。そんなカレイドスコープ・ポップ・サウンドに映されているのは、羽をなくした天使たち、すなわち我々がキラキラとエモーショナルに生きるさま。つまるところ『大吉』が歌っているのは、こういうことなのでしょうーーこの世界にはいろいろな人がいて、その全員が幸せになろうとがんばっている。だから、僕は祈りたい。君にも僕にもいいことがありますように。たのしい思い出が作れますように。グッド・ラック!ーー
『大吉』の9曲にリミックスを加えてCDとして出すならとっても価値のあるものになりそう。
かくしてCDとして販売する価値を見出して、準備が始まりました。
既発のXTAL氏とTorei氏のリミックスに加え、Compuma氏とCwondo氏にリミックスを依頼し収録、自分のリミックスも添えて、全部で15曲の『大吉 Deluxe Edition』となりました。手掛けていただいたリミックスはどれもそれぞれのアーティストの個性が爆発しつつ、オリジナルミックスとは別の角度から光が当てられた素晴らしいものになっております。
たっぷりお楽しみください!
夏目知幸
発売・販売元 提供資料(2024/04/10)