世界中で人気絶頂のカウンターテナー《ヤクブ・ユゼフ・オルリンスキ》によるグルックの名作「オルフェオとエウリディーチェ」の作品表現を最大限に活かした激唱
グルックの歌劇《オルフェオとエウリディーチェ》のオルフェオは、ヤクブ・ユゼフ・オルリンスキにとって代表的な役となり、サンフランシスコ、パリ、そして故郷ワルシャワの舞台でこの役を演じています。「Opera」誌は、オルリンスキがサンフランシスコでのオルフェオ役に『完璧に配役された』と評し、ワルシャワの同誌記者は『この役の有名な嘆きの場面「エウリディーチェを失って」さえも観客にとって「喜びの源」になった』と絶賛しています。
現在、オルリンスキは、彼の夢の実現を表す様々な録音の中で、神話上のギリシャの吟遊詩人を体現しています。ワルシャワで録音されたこの作品は、ダイナミックな表現によるステファン・プレフニャクによって指揮され、器楽奏者と合唱団は彼のアンサンブル、イル・ジャルディーノ・ダモーレから選ばれています。オルフェオの妻エウリディーチェと神アモーレの役は、オペラやコンサートの舞台でさらに注目を集める二人のスター的ソプラノ歌手エルザ・ドライジグとファトマ・サイードが担当しています。
オルリンスキはこの録音で、プロデューサー、キャスティング、ディレクター、そしてステファン・プレフニャクとの共同芸術監督として務めています。1762年ウィーン初演版を使用しながら、部分的に自由なテンポによる表情付けも面白く、楽譜にないピツィカートを加えたりと、多くの工夫がされており、オルリンスキの独特な声質と表現により、これまでになかった作品の魅力を引き出しています。
『学生時代の私の大きな夢の一つは、オルフェオの役を歌うことでした。 なぜ? その主な理由は、中学生の頃、私が神話そのものに本当に魅了されたからです・・・初めて読んだとき、私の想像力が掻き立ったことを覚えています・・・そして目の前にヒエロニムス・ボスの絵画のようなイメージが見えました。オルフェオとエウリディーチェをさまざまな環境で演奏し、さまざまなヴァージョンに取り組んだことにより、私は自分自身の解釈を達成することとしました。自分自身の独自な表現できる作品を作り出し、自分の夢の役を記録し、自分の望む方法で自分を表現したいと思っていました。これほど有名な音楽に挑戦するのは簡単なことではありませんが、私にはその曲で何をどのようにやりたいかという明確なビジョンがありました。すでに何枚かアルバムを作ってきましたが、レコーディングの際に複数の仕事を引き受けたのはこれが初めてです。友人でもあるステファン・プレフニャクとの一緒に仕事は、解釈に関する私たちのアイデアが互いに補完し合い、本当に特別なものを生み出すだろうと確信していました。友人でもある2人のソプラノ歌手らは信じられないほど表現才能とその声はまさに魔法で、このプロジェクトに多くのものをもたらしてくれました。そして今、オルフェオの旅を追って、愛の力が何をもたらすのかに耳を傾けてほしいのです」と、語っています。
※ワーナーミュージック・ジャパン取り扱い輸入盤のみ、日本語解説書、歌詞訳 帯付き
ワーナーミュージック・ジャパン
発売・販売元 提供資料(2024/03/22)
Christoph Willibald Gluck wrote several versions of the opera Orfeo ed Euridice for different voices in the lead role of Orfeo. Heard here is the original version of 1762, composed for a castrato (just before that grim practice began to fall out of favor) and here sung by the highly charismatic young countertenor Jakub Jozef Orliński. The production is his show, and he explains his motivations in an elegant booklet note. The opera was recorded (and recorded well at a Warsaw radio studio) in Poland, with a Polish early music ensemble and choir, and one should also mention the distinctive graphic design. The only non-Poles involved are the other two soloists, Elsa Dreisig as the rather quarrelsome Euridice and Fatma Said as Amore. The results are superb. Orliński has the heft to suggest the effect of a castrato, and his voice is approaching its peak, but the key is the dramatic insight he is developing. Orfeo ed Euridice is the 18th century "reform" opera par excellence, with the natural realization of the plot replacing fiery set pieces. There are no secco recitatives, and many of the arias are broken up into sections to give the effect of realistic expression. Orlińskis weightings of these sections are ideal. When he bewails the loss of Euridice at the beginning, one really feels it. His voice is also a perfect match for Dreisigs, and the similarity of sound contributes to the impact. Orfeo ed Euridice is more often sung in its later versions for Parma and Paris, and this welcome release should bolster the fortunes of the original; for listeners new to the countertenor voice, it may be highly recommended. ~ James Manheim
Rovi