スタジオ録音作として通算152枚目となる最新アルバム。アルバム・タイトルでもある『国境』は2019年に発表されたロドニー・クロウェル作の歌。シンガーソングライターであるロドニーの歌の数々は文学的作風によって高く評価されており、このキー・トラックもそれにあたる名曲だ。今作のプロデューサー、バディ・キャノンとウィリーによる共作の4曲を始めとしたバラエティに富んだ歌の数々では、ウィリー本来の味と深みのあるヴォーカルとギターが健在振りを発揮している。 (C)RS
JMD(2024/04/02)
スタジオ録音作として通算152枚目となる最新アルバム。
アルバム・タイトルでもある「国境」は2019年に発表されたロドニー・クロウェル作の歌。シンガーソングライターであるロドニーの歌の数々は文学的作風によって高く評価されており、このキー・トラックもそれにあたる名曲だ。今作のプロデューサー、バディ・キャノンとウィリーによる共作の4曲を始めとしたバラエティに富んだ歌の数々では、ウィリー本来の味と深みのあるヴォーカルとギターが健在振りを発揮している。
衰えを知らぬ活動意欲で魅せるウィリー、今年の動きにも要注目だ。
発売・販売元 提供資料(2024/04/01)
ウィリー・ネルソン。カントリー界のレジェンドでありスーパースターであろう。その新譜を聴いてみた。「国境」と名づけられた、それだけでなんだかワクワクしてしまう。そして流れてくる音は尖ったところがなく、シンプルで穏やかなもの。まるで人口調味料ではない、出汁が良く効いた最上の料理を食べているようだ。カントリーのカテゴリーには治まらない曲をいつもの「語るような」歌い方で物語を紡ぐ。"Lonesone Highway"とか"Lonesome Road"など長距離ドライバーが聴いたら涙ぐみそうなワードが散りばめられて、なんだか自分までその気になってしまいそうだ。
intoxicate (C)八木達志
タワーレコード(vol.170(2024年6月20日発行号)掲載)
クリント・イーストウッドより3つも若いウィリー翁。2024年春の新作は、ロドニー・クロムウェルの表題曲ほかカントリー界の優秀なソングライターたちのカヴァーとバディ・キャノンとの共作曲などで構成されているが、透徹した視点で人間存在の本質を突く歌の力はすこぶる快調。ここにきてなお未知なるあちら側をめざして前進する姿勢に凄みすら漂う通算152枚目。
bounce (C)桑原シロー
タワーレコード(vol.486(2024年5月25日発行号)掲載)