アイ・スタンド・アローン

巨匠のソロ1st作が再発。ボーナストラックも貴重!
キーボード奏者、プロデューサー、SSWと多才なアーティスト、アル・クーパー氏のソロ1st作(69年)。日本では「赤心の歌(72年)」が圧倒的に人気ではありますが、本作も間違いのない名盤。ロック、ポップス、ソウル、ジャズ、クラシック、そしてサイケ要素を混ぜ合わせた音像は、やはり彼にしか成し得ない。すべて名盤なので集める価値アリです。

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アル・クーパーの初盤にして傑作、名盤の誉れ高い1枚が待望の復刻!

キーボード奏者、作曲家、プロデューサー、そしてシンガーソングライターと様々な顔を持つアーティスト、アル・クーパーが1968年にリリースしたファースト・ソロ・アルバム。

様々なサウンド・コラージュからオーケストラをフィーチャーして壮大に展開する序曲「Overture」で幕を開ける本作は、アルのシンガーソングライターの側面のテーマでもある"都会の孤独"を歌いこんだ表題曲「I Stand Alone」へと続き、ブラスをフィーチャーしたソウルフルながらクラシカルなエッセンスを絶妙に織り込んだ「Camile」、室内楽バラード度を増強したハリー・ニルソンのセカンド・アルバムからのカヴァー「One」、S.E.を交えて格調の高さが際立つトラフィックのカヴァー「Coloured Rain」、アルのオルガン・ソロをフィーチャーした「Soft Landing on the Moon」を経て、チャーリー・カレロの美しいアレンジが印象的な「I Can Love A Woman」に導かれる。

さらにビル・モンローのスタンダードをナッシュビル録音/チャーリー・マッコイのアレンジでカントリー・ロカビリー化した「Blue Moon Of Kentucky」へと雪崩込み、続くナッシュビル録音によるジョニー・テイラーのカバー曲「Toe Hold」、アコースティック・ギターの儚げな音色とシンセサイザーが対照的な「Right Now For You」と盤石。白眉は、アルバム中最もストレートなソウル・サウンドを聴かせるジェリー・バトラーの名曲の清々しさ溢れるカヴァー「Hey, Western Union Man」を聴き終わる瞬間。同時に重厚なオーケストラが再び登場し「Song And Dance For The Unborn, Frightened Child」でエンディングを迎え圧倒的なトータル感を聴く者に残す。まさにそれまでのキャリアの集大成にしてその後のシンガーソングライター・スタイルへの嚆矢となったエポック・メイキングな作品といえるだろう。

ボーナス・トラックには1965年にリリースされたアルのソロ名義シングル曲「New Yorks My Home (Razz-A-Ma-Tazz)」を追加収録。

帯解説付き 国内流通仕様 輸入盤
解説:丸芽志悟