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| フォーマット | 書籍 |
| 発売日 | 2024年02月22日 |
| 国内/輸入 | 国内 |
| 出版社 | 水声社 |
| 構成数 | 1 |
| パッケージ仕様 | - |
| SKU | 9784801007932 |
| ページ数 | 328 |
| 判型 | A5 |
構成数 : 1枚
まえがき 野田研一
第I部 テクストの〈声〉を聴く
視点なき思想―反散文論のほうへ―野田研一
声の残響―ハーマン・メルヴィル『白鯨』の口誦性―関根全宏
小説、舞台、教室―声が織りなす『フランケンシュタイン』―中川僚子
言葉の声―髙山花子
第II部 聴覚空間の文化
説話の第三極論―声と文字の往還―小峯和明
文章の〈型〉の獲得―学校教育における美辞麗句集―湯本優希
声と音のペダゴジー―音響共同体としての大学―佐藤壮広
世界と「言葉」の正常な関係とは―インゴルドを手がかりとして―奥野克巳
第III部 〈声〉から〈声〉へ
語りかける文学の予祝―島尾ミホと石牟礼道子を中心に―小谷一明
野生の中へ―石牟礼道子の口承的な文学世界を翻訳するということ―ブルース・アレン(相原優子訳)
石牟礼道子の「声音」の思想―山田悠介
石牟礼文学における音読表現について―『あやとりの記』を中心に―徐嘉熠
音読に抗して―吃音をめぐる私的エスキス―中村邦生
あとがき 野田研一
近代とは<散文の時代>。
近代とは〈散文の時代〉。グーテンベルクの印刷革命による〈文字/活字の文化〉の覇権は、言葉から〈声〉を奪い、それを〈目〉の言語へと変容させた。私たちは〈声〉なき〈散文の時代〉を生きて久しい。視覚化された言語が産み落とした〈散文〉とは何かを問い直し、記憶による思考から成る〈声の文化〉の行方を英米文学・日本古典文学・文化人類学・環境文学など多岐にわたる視座から探る試み。

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