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| フォーマット | 書籍 |
| 発売日 | 2024年05月01日 |
| 国内/輸入 | 国内 |
| 出版社 | 南江堂 |
| 構成数 | 1 |
| パッケージ仕様 | - |
| SKU | 9784524203895 |
| ページ数 | 260 |
| 判型 | B5 |
構成数 : 1枚
【書評】
「小児・思春期糖尿病における科学的根拠に基づく最新の知識を網羅」
近年の糖尿病学の進歩は目覚ましく,小児・思春期糖尿病においても,国内外のエビデンスが積み重ねられている.前版刊行後9年を経て,時宜を得て刊行された本書は,小児から成人領域での糖尿病学のエキスパートが総力をあげて最新の知識を集大成した賜物と感銘を受けた.
小児・思春期糖尿病をもつ方々は,生涯にわたって療養生活を送る.保育園・幼稚園,学校,進学・受験,就職,結婚,妊娠・出産,子育て,さらには壮年期,老年期といったライフステージに応じた自身の理解・自立と社会からの広い支援を必要とする.そのような背景を考慮した本書の構成は「総論」「1型糖尿病」「2型糖尿病」「その他の糖尿病」「患児・家族の支援」「移植再生医療」「ケアのシステム化」の全7章と付録からなっている.いずれの内容も小児・思春期糖尿病に関する教科書として,また必要に応じて参考書や辞書としても活用できる.現在,小児・思春期糖尿病の日常診療に関わっている医師・看護師・薬剤師・臨床検査技師・心理療法士などのメディカルスタッフのみならず,小児・思春期糖尿病をもっていた成人の皆様に関わっている方々にも役立つ.当然ながら,小児・思春期糖病をもつ方自身,その保護者・家族,さらにキャンプなどにおけるボランティアスタッフへの正しい知識の提供・啓発にも重要な役割を果たす.
上記のような観点から,本書の各章では臨床的疑問(CQあるいはQ)が示され,ステートメントあるいはポイント,具体的な解説,科学的根拠をもとにした豊富な引用文献,エビデンスレベルを伴わない場合の「参考とした資料」が記載されている.とくに推奨グレードを問う疑問はCQ項目として作成委員会が3段階で判定し,その合意率も記されている.
取り上げられたCQ項目は以下のとおりである.
小児・思春期1型糖尿病に強化療法(基礎追加インスリン療法)は必要か?<推奨グレードA(合意率97%)>
小児・思春期1型糖尿病での持続皮下インスリン注入療法(CSII)はインスリン頻回注射法(MDI)に比べて有効か?<推奨グレードB(合意率97%)>
小児・思春期1型糖尿病にカーボカウントは有効か?<推奨グレードB(合意率94%)>
小児・思春期2型糖尿病に血糖降下薬は有効か?<推奨グレードA(合意率100%)>
単一遺伝子異常による糖尿病の診療に遺伝子診断は有効か?<新生児糖尿病,またはGCK—MODY,脂肪萎縮症が疑われる症例では推奨グレードA(合意率94%);GCK—MODY以外のMODY,およびその他の単一遺伝子異常による糖尿病が臨床的に疑われる症例では推奨グレードB(合意率92%)>
さらなるCQ項目の充実には,小児・思春期糖尿病における国内外からの新たなエビデンスの構築が求められる.
最後にあらためて,小児・思春期糖尿病をもつ方々の健やかな成長と充実した人生に向けた自立を祈念して,本書を推薦する.
臨床雑誌内科134巻4号(2024年10月号)より転載
評者●雨宮 伸(埼玉医科大学病院小児科 客員教授)
【日本糖尿病学会 序文】
小児・思春期に糖尿病を発症して病気とともに生きる人たちは,長い期間にわたってライフステージ毎に異なる治療の目標や方法の設定が必要です.ことに小児・思春期の糖尿病治療においては,合併症の抑制のみならず,健,...

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