AIにより現代に蘇る、フラメンコの歴史的アンソロジー!
1959年、家族づきあいのある友人がパコ・デ・ルシアとペペ・デ・ルシアの自宅に行き、テープレコーダー(Grundig TK46)で演奏のレコーディングを行った。このテープは1967年に消失し、長い捜索の過程の後、2022年に再発見され、AIツールを使用した修復プロセスが開始される。
実はこの21曲にまとめられたフラメンコのアンソロジーの録音物の歴史的価値は計り知れず、そのほとんどのバリエーション(タンゴ、ソレア、セギリージャ、ブレリアなど)が収録されている。要するに、古典的なフラメンコから現代の私たちが知っているモダンなフラメンコへの移行を示す決定的な証拠となる録音物であり、ペペとパコ・デ・ルシアの認知されている中で最初のレコーディングでもある。本作は2LPとCDが同梱された特別版となる。
発売・販売元 提供資料(2024/04/26)
パコ・デ・ルシアの没後10年目の命日である2024年2月25日に本作のリリースが発表された。パコ・デ・ルシア11歳、兄のぺぺ・デ・ルシアは13歳だった頃という、彼らの音楽活動において最初期のレコーディングとなる歴史的な発掘音源。彼ら家族の友人によって、ヴィンテージのテープレコーダーで録音された本音源は、その修復過程において関係者のたゆまぬ努力が結実し、素晴らしい解像度で現代に蘇っている。復元にAIツールが用いられたとのことだが、最先端のテクノロジーがこのように音楽史へのリスペクトを表すプロジェクトに活用されることが嬉しい。
intoxicate (C)栗原隆行
タワーレコード(vol.170(2024年6月20日発行号)掲載)