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| フォーマット | 書籍 |
| 発売日 | 2024年04月04日 |
| 国内/輸入 | 国内 |
| 出版社 | 京都大学学術出版会 |
| 構成数 | 1 |
| パッケージ仕様 | - |
| SKU | 9784814005376 |
| ページ数 | 484 |
| 判型 | A5 |
構成数 : 1枚
序章 東アフリカ遊牧社会の脈絡からレジリエンスを再考する
[湖中真哉、ピーター・D・リトル、グレタ・センプリチェ]
1 いま、レジリエンスを再考することの意味
2 レジリエンス理論とその適用例の展開史
3 レジリエンス研究の新展開に向けた提案
4 遊牧社会の脈絡におけるレジリエンス
5 各章の概略
第I部 レジリエンスの政治経済学
第1章 援助でアフリカはレジリエントになるか?
――気候変動による災害が経済成長、農業、紛争に与える影響[島田剛]
1 アフリカにおける気候変動と自然災害
2 研究の方法とデータ
3 推計結果
第2章 開発・人道支援分野におけるレジリエンスの系譜学――可能性と問題点[榎本珠良]
1 開発・人道支援分野におけるレジリエンス概念
2 開発・人道支援分野における言説の変遷
3 レジリエンス概念の普及と批判
4 レジリエンス概念を用いる可能性と問題点
第II部 生業多様化とレジリエンス
第3章 レジリエンスと多様化の政治経済学――ケニア・バリンゴ県のイルチャムスの事例(一九八〇~二〇一八年)[ピーター・D・リトル]
1 時間性からレジリエンスを照射する
2 調査対象地の脈絡
3 一九八〇~二〇一八年の遊牧と生計の動向
4 遊牧以外の事業活動と多様化戦略
5 現金送金
6 ジェンダーに基づく多様化と格差
7 生計多様化と遊牧社会のゆくえ
第4章 東アフリカ牧畜社会における生業多様化とレジリエンス[佐川徹]
1 牧畜民のように世界をみる
2 牧畜社会における生業多様化と漁労
3 ダサネッチの慣習的な漁労と魚食への評価
4 漁労の開始と評価の推移
5 変化する能力と他者への態度
第III部 レジリエンスとアイデンティティ
第5章 移動するアイデンティティ――ケニア北部トゥルカナの牧畜民のレジリエンス、帰属、変化[グレタ・センプリチェ]
1 レジリエンスの要素としてのアイデンティティ
2 ライヤ――トゥルカナの集団アイデンティティ
3 異なる社会的世界
4 味の記憶
5 豊かな年
6 恥の年
7 移動するアイデンティティ
8 移動的であること、レジリエントであること
第6章 土地法の改正とサンブル遊牧民女性のレジリエンス[ラーマ・ハッサン]
1 土地へのアクセスと女性のレジリエンス
2 遊牧とレジリエンス思考
3 サンブル県の土地と人々
4 コミュニティの土地権の変化と遊牧民女性のレジリエンス
5 代理を利用した女性のレジリエンス
6 交渉を利用した女性のレジリエンス
7 資金を利用した女性のレジリエンス
8 減少する移動性、家事労働の変化、レジリエンス
9 再構成されるレジリエンスと女性の役割
第IV部 難民化した遊牧民のレジリエンス
第7章 関係性と脈絡から遊牧民のレジリエンスを考え直す
――サンブル・ポコット間の紛争(二〇〇四/二〇〇九年)の事例研究[湖中真哉]
1 遊牧民のレジリエンスとは何か
2 信頼性プロフェッショナルとしての遊牧民
3 紛争と調査の概要
4 ナラティブを剥ぎ取って紛争の主因を見出す
5 武器の拡散に対するレジリエンス
6 情報の氾濫に対するレジリエンス
7 「遊牧民のレジリエンス」を再考する
第8章 避難の物質文化
――東アフリカ遊牧社会の国内避難民に関する存在論的考察[湖中真哉]
1 レジリエンス概念を物質文化に脈絡化する
2 紛争と国内避難民についての概要
3 避難の物質文化
4 調査方法と調査の概観
5 避難時に持ち出された物品
6 最低限のもののセット
7 人とものの関係性のネットワーク
8 身体としての最低限の所有物
9 人間身体の拡張としての最低限のもののセット
10 南アメリカ先住民と東アフリカ遊牧民のパースペクティヴに関する存在論的比較
11 自己と他者の関係性
12 人道支援の再考のために
第9章 セカンド・シティズンの幸福[波佐間逸博]
1 たいしたことじゃなくていい
2 セカンド・シティズン
3 グローバル・ガバナンス
4 生きるという営みに対する自然な共感
5 遊牧世界
6 群衆
7 現代世界
第V部 レジリエンスと移動性を比較する―農耕民・都市居住民・遊牧民
第10章 (非)移動と忍耐力を通じたレジリエンス
――バマコのケル・タマシェク[ジュリア・ゴンザレス]
1 ケル・タマシェクの文化と実践にみるレジリエンス
2 情勢の変化―サハラ・サヘル地域における往来と定住のパターン
3 ザイナボとの旅――訪問による(非)移動の考察
4 tazide...
今日、「レジリエンス」は「SDGs」とともに、人新世の地球を救う鍵のように言われる。しかしそのいずれもが根本的な疑念を抱えている。すなわち誰のための何のためのレジリエンスであり持続可能な開発なのかということだ。外部からは脆弱でレジリエンス強化の対象と眼差され続けてきたアフリカ遊牧民の側から、揺らぐ生の脈絡に応じた日々のダイナミックな実践——すなわち動詞——こそがレジリエンスに他ならぬことを明らかにし、政策と実践の転換を促す画期的な国際共同研究。

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