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| フォーマット | 書籍 |
| 発売日 | 2024年03月11日 |
| 国内/輸入 | 国内 |
| 出版社 | 学文社 |
| 構成数 | 1 |
| パッケージ仕様 | - |
| SKU | 9784762032912 |
| ページ数 | 272 |
| 判型 | A5 |
構成数 : 1枚
第1章 「教師の効果」をなぜ測るのか―本書の課題,対象,方法―
第1節 学力テストと教師の責任
(1)問題の所在 / (2)対象の設定 / (3)教育方法学との架橋に向けて
第2節 先行研究の検討と本書の目的
(1)わが国における実践的蓄積 / (2)わが国における理論的蓄積
/ (3)アメリカの先行研究にみる問題状況
/ (4)わが国における理論的到達点と残された課題 / (5)本書の目的
第3節 方法的視点と対象の分節化
(1)本研究における方法的視点 / (2)対象の分節化
第4節 本書の構成
第I部 「教師の効果」研究の歴史と理論
第2章 「教師の効果」概念の意味内容の限定―経済学者Hanushek, E.による議論のインパクト―
第1節 アメリカにおける「教師の効果」概念
第2節 1950年代アメリカ教育学会(AERA)の議論
(1)「教師の効果」研究の変遷の概観 / (2)AERAによる研究委員会発足の背景
/ (3)AERAによる研究委員会の検討内容 / (4)1950年代「教師の効果」研究の特徴
第3節 「教師の効果」指標と現代的特質
(1)教育関連事典における「教師の効果」の記載状況 / (2)「教師の効果」の今日的理解
/ (3)「教師の効果」指標の四類型 / (4)「教師の効果」研究の現代的特質
第4節 経済学者Hanushekの議論
(1)「教師の効果」の重要性の再定位
/ (2)学力テスト結果から「教師の効果」を問う必要性
/ (3)ハヌシュエックの議論のインパクト
第5節 小括
第3章 学力テスト結果を通じた「教師の効果」測定原理の類型―伸長度評価の理論的位置―
第1節 学力テスト結果を通じた測定原理の類型
第2節 スタンダードに基づく測定原理
(1)素点型(Status Models) / (2)群間変化型(Cohort-to-Cohort Change Models)
/ (3)成長度型(Growth Models) / (4)成長度型試行事業
第3節 伸長度評価の理論上の優位性
(1)スタンダードに基づく測定原理の問題点 / (2)サンダースによる伸長度評価の制度構想
/ (3)伸長度型(Value-Added Models)の理論的位置
第4節 小括
第II部 連邦政策下の「教師の効果」測定
第4章 連邦政策下の「教師の効果」測定をめぐる論争状況―伸長度評価に関する誌上討論―
第1節 伸長度評価に関する4つの誌上討論
第2節 伸長度評価をめぐる討議―支持派と慎重派の主張
(1)支持派の主張 / (2)慎重派の主張 / (3)連邦政策の展開に伴う基本的論点の変化
第3節 「人事直結型教員評価」への利用に伴う問題
(1)「教師の効果」測定モデルの全米使用状況
/ (2)成長度パーセンタイル(Student Growth Percentiles)
/ (3)「人事直結型教員評価」への使用の広がり
/ (4)「教師の効果」測定をめぐる議論の変容
第4節 小括
第5章 学力テスト結果の利活用をめぐる今日的課題―ワシントンD.C.の教員評価制度改革―
第1節 教育データを利活用する難しさ
第2節 ワシントンD.C. における教員評価制度の刷新
(1)IMPACT開発の背景 / (2)IMPACTの概要
第3節 伸長度評価のデータ整備状況
(1)ワシントンD.C.の伸長度評価 / (2)ワシントンD.C.における伸長度評価のデータセット
第4節 教員評価の改訂にみる問題状況
(1)伸長度評価の比重減少 / (2)テストの変更 / (3)授業視察者の変更
第5節 小括
第III部 発祥地にみる「教師の効果」測定の可能性―オルタナ...
子どもの学力を"伸ばす"という教師の使命、つまりは子どもの成長・発達という
"教育的価値"に照らしながら、現代アメリカにおける学力テスト結果を通じた
「教師の効果」測定に関する理論的・実践的動向の統合的把握を試み、
原理的な意義や課題を明らかにする。
アメリカで、全ての子どもに学習権があるという大前提を重視し、
教師こそがそれを保障する責任をもつという信念のもとに、
構想・制度化された「伸長度評価」に着目。
日本の教育学の知見に学びつつ、伸長度評価をはじめとした
「教師の効果」測定の展開経緯を丹念に追い、その功罪を見極める。
「教師の効果」とは何を指し、何をもって判断されるべきか。
学力テスト結果から判断するとしても、その「効果」を測ることは本当に可能なのか。
その結果、肝心の子どもの学習権はいかに保障されうるのか/されないのか。
学力テスト結果を通じて教師の責任を問うことに関する、理論的・実践的展望を得る上で必要な事例研究。

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