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サンフランシスコ講和と日本外交

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フォーマット 書籍
発売日 2024年03月22日
国内/輸入 国内
出版社吉川弘文館
構成数 1
パッケージ仕様 -
SKU 9784642039345
ページ数 374
判型 A5

構成数 : 1枚


はじめに
一 本書の概要と構成
二 本書のねらい

第一部 講和条約体制の形成とその揺らぎ
第一章 講和と安全保障
はじめに
一 初期の講和構想
二 アジアの冷戦と講和問題の停滞
三 朝鮮戦争の衝撃―講和・安保の合意―
おわりに―「吉田外交」の評価をめぐって―
第二章 講和条約と領土・領域問題
はじめに
一 初期の講和構想と領土問題
二 ダレスと領土問題
三 沖縄・小笠原と竹島
おわりに
第三章 戦争賠償と経済協力
はじめに―「賠償」の登場―
一 講和と賠償
二 東南アジア賠償交渉の展開
三 賠償と経済協力
四 「二つの中国」と賠償問題
おわりに
第四章 講和条約と戦争責任問題
はじめに
一 東京裁判
二 天皇の免責と退位論
三 講和条約と戦争責任
四 戦犯釈放の奔流
おわりに―政府にとって戦争責任とは―
第五章 「帝国の解体」と講和体制の揺らぎ
はじめに
一 講和体制の形成と「脱植民地化」問題
二 帝国の解体と国籍問題
三 「戦後補償問題」の噴出
四 揺らぐ講和体制―個人請求権問題の浮上―
おわりに

第二部 講和後のアジアと日本
第一章 日韓会談と請求権問題―いわゆる「徴用工」問題を中心に―
はじめに
一 サンフランシスコ講和条約と日韓会談
二 在韓私有財産をめぐる応酬
三 停滞と前進
四 請求権問題の本格討議
五 被徴用者の補償問題
六 経済協力と請求権
七 大法院判決の前哨
おわりに―国家と「個人」―
第二章 「地域主義」をめぐる戦後アジア外交
はじめに
一 日本の復興・アジアの復興
二 中国の「喪失」と「地域統合」構想
三 「多角地域主義」構想の展開
四 ナショナリズムへの対応
五 「アジアの一員」としての役割とは
六 南北問題と地域主義
おわりに
第三章 コロンボ・プラン東京会議(一九六〇年)と日本
はじめに
一 コロンボ・プラン加盟と「地域主義」構想
二 鳩山・岸内閣と「多角的地域協力」の推進
三 「地域主義」構想の退潮と技術協力の浮上
四 コロンボ・プラン東京会議
おわりに

第三部 沖縄返還交渉と「密約」の虚実
第一章 事前協議制の揺らぎと「核密約」
はじめに
一 沖縄返還と韓国・台湾
二 事前協議制をめぐる相克
三 事前協議はVETOか?
四 事前協議と韓国・台湾
五 「核の再持ち込み」交渉と「核密約」
六 韓国と台湾の反応
七 「核密約」とは何であったか
おわりに―「核密約」は有効か?―
第二章 沖縄「密約」の構図
はじめに
一 「柏木・ジューリック了解覚書」―すべての投資は回収する―
二 請求権問題
三 請求権とVOAをめぐる最後交渉
四 「密約」の構図
おわりに

あとがき
索引

  1. 1.[書籍]

1951年の講和条約は、領土・領域、賠償、戦争責任などの「敗者」としての戦後処理問題に加え、「植民地帝国」の清算という難題にも直面した。米国の思惑にも左右されながら、日本外交はこれらの課題にいかに対応し、講和条約体制を築いていったのか。その形成過程と揺らぎを軸に、領土と安全保障問題が交錯する沖縄「密約」の問題にも迫る。

作品の情報

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著者: 波多野澄雄

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