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| フォーマット | 書籍 |
| 発売日 | 2024年04月05日 |
| 国内/輸入 | 国内 |
| 出版社 | 白桃書房 |
| 構成数 | 1 |
| パッケージ仕様 | - |
| SKU | 9784561662495 |
| ページ数 | 296 |
| 判型 | A5 |
構成数 : 1枚
序 章 フィールド調査から読むイタリアの〈食〉とテリトーリオ
第1部 カンパニア州のフィールド調査:アマルフィ海岸とカゼルタ周辺の平野部
第1章 アマルフィ海岸の特質:歴史、地理、風景、社会経済の視点から
第2章 栄光からの凋落、そして甦りつつあるカゼルタ・エリア
第2部 個別論考
第3章 カンパニア調査から導かれるパラダイム転換のシナリオ
第4章 テリトーリオに根ざした農業による豊かな社会の実現
第5章 多機能性、地域資源、サービスによる新たな農業振興:アマルフィ海岸の事例
第6章 マッセリアの再生に見るブーリアの田園
第7章 イタリア産オリーヴオイルの高品質化プロセス
第8章 テリトーリオへの帰還:イタリアにおけるコモン(ズ)としての都市農園
終 章 日本における新しい農村振興への詩論
2022年3月刊の『イタリアのテリトーリオ戦略』は5刷を数え、農村振興・まちづくり、イタリアの食文化に関心のある方々に大変な好評を得、書評も多数掲載された。
本書は、都市と農村を有機的に連携させるテリトーリオ戦略について、さらに具体例を通して多角的に掘り下げて論じている。そして調査・分析の対象としたのは、かつて開発が遅れ、マフィアも跋扈していた南イタリアの、アマルフィ海岸およびナポリ郊外のカゼルタ周辺である。
日本の農村は新自由主義的フレームワークにより効率化・大型化・スピード化が進み、疲弊・衰退していると言う。その一方でイタリアの農村は国内外の人々を惹きつけ訪問客が絶えない。
そこでは農産物・食品のサプライチェーンが深化しつつ、農業が多角化し、地域資源の有効利用を実現した結果、EUの新農村振興パラダイムが花開いている。そして小農が大きな役割を果たし、地域循環型・高付加価値化による、経済価値と非経済価値のバランスを取った農業が実現しているという。
前著に続き、かねてより当該地域にネットワークを築いてきた木村氏・陣内氏を編著に迎え、食や農村・農業のスペシャリストが、農と食、そしてテリトーリオについての知見を惜しみなく披露する。本書も日本の読者から高く評価されるであろう。

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