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構成数 : 1
【書評】
「100年時代の心不全管理はどうすればいい?」
心不全患者の増加が著しく,心不全パンデミックとよばれる時代が到来しつつある.とくに,高齢者の心不全発症率が高く,社会的な問題となっている.高齢心不全患者の増加によって,循環器専門医だけでの対応が困難となりつつあり,非循環器専門医にも心不全管理を行うことが求められるようになってきている.高齢心不全患者の管理においては,生命予後の改善だけでなく,QOLの改善や医療コストの削減も考慮する必要がある.欧米では,高齢心不全患者が増加してすでに社会的な問題となっており,医療経済的な治療の有効性を示す論文が増えている.最近の心不全治療薬は単価が高いものの,使用することにより数年単位で医療コストが下がる傾向にある.なぜなら,薬価よりも入院費用が医療コストを押し上げるからである.入院を回避するためには,標準治療の徹底,心不全併存症の管理,患者教育が重要である.
わが国では,心不全患者の60%以上が左室駆出率が保たれた心不全であり,標準治療がまだ確立されていない.このため,患者のセルフモニタリングを含む患者教育とともに,多職種連携のシステム構築が必要である.多職種連携においては,医師だけでなく,看護師,薬剤師,栄養士,理学療法士などの関係するメディカルスタッフが連携しながら患者管理にあたることが重要であり,これにより医師の負担も軽減される.多職種連携で最も重要なのは,共通の言語を共有することである.たとえば,「心不全」という言葉を聞いて,ベッドで息切れしている患者を想像するスタッフと,日常生活を普通に送っている患者を想像するスタッフとでは話がかみ合わない.したがって,簡潔な言語を使用して,同じ患者像を共有し,リスクを把握することが重要である.これらの理由から,日本循環器学会では心不全療養指導士制度を導入しており,心不全診療における多職種連携の中核を担う人材を育成している.
『医療—福祉—介護をつなぐ 心不全療養支援ポケットガイド』は,医師ではなくメディカルスタッフが中心となって執筆し,心不全の療養支援について解説している.心不全に関する基本的事項や管理方法を中心に,具体的な実践法が紹介されており,心不全の病態や検査の重要性,治療薬などについて,メディカルスタッフ向けに簡潔でわかりやすく記載されている.さらに,さまざまな状況を想定した栄養管理に関する記述も具体的でわかりやすく,患者への説明にも役立つ実践的な内容であり,私自身も明日の外来で担当患者に早く説明したくなるほどである.また,一般的な書籍ではあまり扱われないが,心不全管理においてきわめて重要である医療資源の適切な活用方法も詳細に記載されており,メディカルスタッフだけでなく,かかりつけ医や循環器専門医にも一読をお勧めしたい内容である.本書は,医療,福祉,介護に携わるすべての人にとって,心不全の共通言語となるだろう.
臨床雑誌内科135巻1号(2025年1月号)より転載
評者●大西勝也(大西内科ハートクリニック 院長)
【目次】
第I章 心不全の基本
1. 心不全療養支援の基本
2. 心臓の機能と働き
3. 心不全とは
4. 心不全の検査
5. 心不全の治療
1主な心不全の治療
2心不全に対する薬物療法
6. 心不全の悪化
| フォーマット | 書籍 |
| 発売日 | 2024年03月12日 |
| 国内/輸入 | 国内 |
| 出版社 | 南江堂 |
| 構成数 | 1 |
| パッケージ仕様 | - |
| SKU | 9784524210671 |
| ページ数 | 208 |
| 判型 | 新書 |

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