販売価格
販売中
お取り寄せお取り寄せの商品となります
入荷の見込みがないことが確認された場合や、ご注文後40日前後を経過しても入荷がない場合は、取り寄せ手配を終了し、この商品をキャンセルとさせていただきます。
構成数 : 1
【書評】
「あなたが(実は皆が)抱く結核診療の疑問がスッキリ解ける決定版」
このたび,日本結核・非結核性抗酸菌症学会編集の「結核診療ガイドライン2024」が発刊された.2009年に「結核診療ガイドライン」が発刊され,その後3回の改訂を経て「結核診療ガイド」と名称を変えたが,今回初めて猪狩英俊先生を委員長とする作成委員会が組織され,日本医療機能評価機構(Minds)規格に準拠した,わが国で初の結核に関するガイドラインである.先達により蓄積されてきたデータに基づき,結核の診療において確立されているプラクティスについては,前半の総論に漏れなく,わかりやすく,丁寧に記載されており,本ガイドラインが手元にあれば,日常の結核診療においては十分である.
本書の後半には,おそらく多くの方が日常臨床で気にはなっているものの,十分に調べる余裕もなくついそのままになっていそうな12個の課題がClinical Question(CQ)としてあげられている.課題によっては,さらに細かくquestionが設定されている.それら一つひとつに対して,システマティックレビューチームが取り組み,委員の間で集約された意見が解説とともに記されている.しかし,本ガイドラインを読んでわかったことは,多くの人を悩ませ,命を奪ってきた人類最大の感染症であり,世界中で総力をあげて克服に取り組んできた疾患にもかかわらず,それぞれの疑問に対する見解は何となくスッキリしない点が多いということである.それはつまり疑問に答えてくれる論文が少ないということである.一方で,それゆえに本ガイドラインで設定されたCQは適切であったともいえる.いずれにしても,臨床的に重要な種々の課題に関する見解がまとめられた本ガイドラインが日常の結核診療における道標となって大きな助けになること,そして同時に疑問を投げかけてくれていることを強調したい.
現在の倫理的視点からは実際に検証が不可能な課題もあるが,本ガイドラインを手にした人のなかから一人でも多くの方がエビデンスの不足している課題や未知の課題について研究に取り組み,またその成果が風化されることのないよう記録として刻むことにより,後世につないでいただきたいと願う.
本ガイドラインの統括委員長を務められ,コロナ禍という大変な時期を挟みながらも作成方法の基本から最後の仕上げまでに多くの時間を割いてこられた猪狩英俊先生,CQをたて多数の文献を調べ上げてシステマティックレビューに取り組んでくださった委員および解析チームの皆様に心より感謝し,敬意を表する.
臨床雑誌内科135巻2号(2025年2月号)より転載
評者●長谷川直樹(慶應義塾大学医学部感染症学 教授)
【序文】
『結核診療ガイドライン2024』 の発刊にあたってご挨拶申し上げます.
ガイドライン作成作業は,2018年に大阪で開催された日本結核病学会の総会時より始まりました.COVID‑19のパンデミックもあり,6年の歳月を要しましたが,ようやく発刊にいたりました.
このガイドラインは,『Minds診療ガイドライン作成マニュアル』に則り,科学的エビデンスに基づいたものを目指して作業が始まりました.日本結核・非結核性抗酸菌症学会の関連する委員会の長には,統括委員にご就任いただく体制で臨みました.それでもエビデンスが不十分なものもありました.これ,F...
日本結核・非結核性抗酸菌症学会編集による,本邦初のエビデンスに基づく結核診療のガイドライン.総論では結核の診断・結核菌検査・結核患者の管理・治療・潜在性結核感染症について基礎から実践までまとめた.また臨床上問題となる「IGRA検査の解釈」,「薬剤耐性遺伝子検査の適応」,「高齢者結核の治療」,「免疫抑制宿主に対する治療」といった12のCQに推奨を明記し,対応の指針を示している.呼吸器科医、感染症医はもちろん,結核診療に関わる全医療スタッフ,行政担当者必携の一冊.
【序文】
『結核診療ガイドライン2024』 の発刊にあたってご挨拶申し上げます.
ガイドライン作成作業は,2018年に大阪で開催された日本結核病学会の総会時より始まりました.COVID‑19のパンデミックもあり,6年の歳月を要しましたが,ようやく発刊にいたりました.
このガイドラインは,『Minds診療ガイドライン作成マニュアル』に則り,科学的エビデンスに基づいたものを目指して作業が始まりました.日本結核・非結核性抗酸菌症学会の関連する委員会の長には,統括委員にご就任いただく体制で臨みました.それでもエビデンスが不十分なものもありました.これらは,Future Research Questionとして取り上げました.今後の学会活動を通した研究が行われ,新たなエビデンスが示されることを期待します.
システマティックレビュー担当者を公募したところ,50名を超える方のご参加をいただきました.必ずしも,結核を専門とされている方ばかりではありません.しかし,論文を科学的に吟味することに意欲的な若い世代の医療人でした.是非,これを契機に結核に対する強い関心を寄せていただき,私たちの仲間になっていただけることを期待します.
日本の結核罹患率は低下し,2022年の結核罹患率は10万対8.2となり,結核低まん延国となりました.ここに行きついたのも,先輩方の努力によるものであり,現役世代であるわれわれも同様に努力を重ね,次の世代へ継承する責務があります.『結核診療ガイドライン2024』は十分な成果物になると確信しています.
『結核診療ガイドライン2024』の作成にあたっては,多くの方々の努力の支援によって完成しました.そのすべての方々への感謝の気持ちを述べさせていただきます.
『結核診療ガイドライン2024』が,結核診療に従事する医療人と結核に罹患した患者さんの診療と治療に寄与することを祈念しています.
2024年4月
一般社団法人 日本結核・非結核性抗酸菌症学会 結核診療ガイドライン統括委員長
猪狩英俊
| フォーマット | 書籍 |
| 発売日 | 2024年04月11日 |
| 国内/輸入 | 国内 |
| 出版社 | 南江堂 |
| 構成数 | 1 |
| パッケージ仕様 | - |
| SKU | 9784524210435 |
| ページ数 | 140 |
| 判型 | A4変形 |

※ショッピングカートおよび注文内容の確認画面にてフラゲのお届けになるかご確認ください。
※各種前払い決済をご利用の場合、フラゲは保証しておりません。
※フラゲは配送日時指定なしでご注文いただいた場合に限ります。
読み込み中にエラーが発生しました。
画面をリロードして、再読み込みしてください。
