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原理がわかると視点がかわる 医療系の物理

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フォーマット 書籍
発売日 2024年03月28日
国内/輸入 国内
出版社共立出版
構成数 1
パッケージ仕様 -
SKU 9784320036307
ページ数 384
判型 B5

構成数 : 1枚

第1章 力学
1.1 静力学
1.1.1 力のつり合い
1.1.2 回転におけるつり合い
1.1.3 重心
1.1.4 傾きと転倒,支持基底面
1.1.5 人体の静力学
1.2 運動の法則
1.2.1 位置,速度,加速度
1.2.2 運動の3 法則
1.2.3 運動方程式を解くための準備
1.2.4 いろいろな運動
1.3 運動量と力学的エネルギー
1.3.1 運動量と力積
1.3.2 運動量保存の法則
1.3.3 力学的エネルギー
1.3.4 力学的エネルギー保存の法則
1.3.5 力学的エネルギー保存の法則が成立する条件
1.4 円運動,単振動,角運動量
1.4.1 等速円運動
1.4.2 慣性力
1.4.3 単振動
1.4.4 角運動量
1.4.5 角運動量保存の法則
1.5 剛体の力学
1.5.1 剛体の回転の運動方程式
1.5.2 慣性モーメントを使った剛体の回転の運動方程式
1.5.3 剛体の回転運動のエネルギー
1.5.4 慣性モーメントの詳細
1.5.5 慣性モーメントの計算例
1.5.6 剛体の回転運動の例
1.6 減衰振動と強制振動
1.6.1 減衰振動
1.6.2 強制振動
1.7 物体の変形
1.7.1 応力,ひずみ,応力–ひずみ曲線
1.7.2 ヤング率:応力とひずみの関係
1.7.3 ポアソン比
章末問題
参考文献

第2章 流体力学
2.1 静止流体
2.1.1 静水圧平衡
2.1.2 アルキメデスの原理
2.1.3 パスカルの原理
2.1.4 圧縮性流体の場合:測高公式
2.2 定常流と流線
2.3 ベルヌーイの定理
2.3.1 圧力の位置エネルギー
2.3.2 ベルヌーイの定理は流線に沿ったエネルギー保存則を表現する
2.3.3 ベルヌーイの定理の応用例
2.3.4 完全流体の定常流の可視化
2.3.5 完全流体の運動方程式
2.4 粘性流体の流れ
2.4.1 散逸による圧力損失
2.4.2 ポアズイユの法則
2.4.3 粘性流体の運動方程式とポアズイユの法則
2.4.4 乱流とレイノルズ数
2.5 血流などへの応用
2.5.1 血圧
2.5.2 点滴とドレナージ
章末問題
参考文献

第3章 熱力学
3.1 はじめに
3.1.1 熱力学における系と環境
3.1.2 平衡状態
3.1.3 操作
3.1.4 熱力学第0 法則
3.1.5 温度の基準と温度の単位
3.2 圧力,仕事,熱の定義
3.2.1 圧力
3.2.2 力学的仕事
3.2.3 熱
3.2.4 熱の移動方法
3.3 熱力学における状態量
3.3.1 偏微分
3.3.2 多変数関数のテイラー展開
3.3.3 全微分
3.3.4 示量変数と示強変数
3.3.5 状態方程式
3.3.6 状態量と熱力学的状態
3.3.7 準静的過程と力学的仕事
3.4 熱力学第1 法則
3.4.1 熱力学第1 法則(first law of thermodynamics)
3.4.2 理想気体の内部エネルギー
3.4.3 マイヤー(Mayer)の関係式
3.4.4 理想気体の準静的断熱曲線
3.5 熱力学第2 法則
3.5.1 理想気体のカルノーサイクル
3.5.2 エントロピーとクラウジウス等式
3.5.3 エントロピー増大の法則
3.5.4 理想気体のエントロピー
3.5.5 可逆断熱過程の定義とプランクの原理
3.5.6 ケルビンの原理とカルノーの定理
3.5.7 エントロピーのミクロな解釈:ボルツマンのエントロピー
3.6 熱力学ポテンシャル
3.6.1 ヘルムホルツ自由エネルギー
3.6.2 ギッブス自由エネルギー
3.6.3 エンタルピー
3.7 熱力学ポテンシャルの応用
3.7.1 反応熱
3.7.2 希薄溶液と浸透圧
3.7.3 ドナン平衡とネルンストの式
章末問題
参考文献

第4章 電磁気学
4.1 電気量・電流・電圧(電位差)
4.1.1 電気量
4.1.2 電流
4.1.3 電圧(電位差)
4.2 静電場
4.2.1 クーロンの法則
4.2.2 電場
4.2.3 いくつかの重要な静電場
4.3 抵抗と直流回路
4.3.1 抵抗とオーム(Ohm)の法則
4.3.2 抵抗の接続と合成抵抗
4.3.3 複雑な回路の合成抵抗
4.3.4 抵抗と抵抗率
4.3.5 抵抗で散逸するエネルギー
4.4 コンデンサーからなる直流回路
4.4.1 コンデンサーとその電気容量
4.4.2 平行板コンデンサーの形状と電気容量
4.4.3 コンデンサーの接続と合成容量
4.4.4 電気容量と誘電率
4.4.5 コンデンサーに蓄えられるエネルギー
4.5 静磁場
4.5.1 磁場の起源
4.5.2 静磁場が動く電荷に与える力
4.5.3 ビオ・サバールの法則
4.5.4 いくつかの重要な静磁場
4.6 物質の電磁気学的特性
4.6.1 導体
4.6.2 電気伝導のミクロなモデル
4.6.3 絶縁体
4.6.4 電気双極子モーメント
4.6.5 誘電分極と誘電率
4.6.6 磁性につ<...

  1. 1.[書籍]

本書は、医学・薬学・看護学・臨床検査学・理学療法学・医療工学など、医療に関連する学部学生が物理学を学ぶための教科書である。
物理学は他の自然科学の基礎となる学問であり、人体の仕組みは様々な物理法則を組み合わせて構築されている。筋肉や関節の力学的特性、心臓から送り出される血液の流体力学的性質、細胞膜を通してやりとりされる物質やエネルギーの間に成り立つ関係式、神経回路の電気的な性質など、人体の中でも様々なことが物理法則に従っている。また、超音波、X線やMRIといった現代のテクノロジーを使った医療機器の原理を理解するためにも物理学を学ぶ必要がある。本書は、将来医療に携わる学生が医療との関連性を意識しながら、物理学をわかりやすく学べる構成になっている。
本書では、医学・医療に関わりの深い7分野として、力学、流体力学、熱力学、電磁気学、波動、放射線、およびMRIに焦点を当てている。高度な数学はできるだけ用いることなく、物理の本質をわかりやすく説明した。必要最低限の数学は丁寧に説明し、正確に記述するよう努めた。重要な知識や概念には、具体的な例題を設け、読者が自ら理解を確認できるように解答も付けた。本書を通じて、読者が人体や医療に関連する実例から物理学の基礎を学び、様々な物理現象に対する理解を深め、将来の研究や医療活動に活かしてくれることを期待する。

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