グラミー賞ノミネート経験を持つマルチ奏者/シンガー・ソングライター/プロデューサーで、現代のUKシーンを代表する1人でもあるジョーダン・ラカイ。2020年には『ブルーノート・リイマジンド』への参加で日本でも話題を呼んだ。2015年以降は活動の拠点をオーストラリアからロンドンに移し、ソウルやジャズ、エレクトロなど様々なジャンルを独自のブレンドでまとめあげたサウンドで多くの支持を集めている。ニュー・アルバムでは全編にわたって"希望"がコンセプトで、彼自身の私生活における変化などが反映された内容となっている。プロデュースは自身が行い、宅録から離れロンドンのRAKスタジオでレコーディングが行われた。彼のヒーローでもあるビル・ウィザースのドキュメンタリーからも影響を受けたという。ソングライティング、ストリングスも交えた秀逸なアレンジ、そして彼の憂いを帯びた美しいヴォーカルなど、彼の魅力をあらゆる面から堪能出来る仕上がりだ。 (C)RS
JMD(2024/03/05)
グラミー賞ノミネート経験を持つマルチ奏者/シンガー・ソングライター/プロデューサーで、現代のUKシーンを代表する1人でもあるジョーダン・ラカイ。これまでに4枚のアルバムを発表し、これまでにコモンやトム・ミッシュ、リジ―・マカルパイン、FKJなどとも共演しており、サム・スミスやジャイルス・ピーターソンもその才能を絶賛。2020年には『ブルーノート・リイマジンド』への参加で日本でも話題を呼んだ。2015年以降は活動の拠点をオーストラリアからロンドンに移し、ソウルやジャズ、エレクトロなど様々なジャンルを独自のブレンドでまとめあげたサウンドで多くの支持を集めている。
ニュー・アルバム『ザ・ループ』では全編にわたって「希望」がコンセプトで、彼自身の私生活における変化などが反映された内容となっている。プロデュースは自身が行い、宅録から離れロンドンのRAKスタジオでレコーディングが行われた。彼のヒーローでもあるビル・ウィザースのドキュメンタリーからも影響を受けたという。ソングライティング、ストリングスも交えた秀逸なアレンジ、そして彼の憂いを帯びた美しいヴォーカルなど、彼の魅力をあらゆる面から堪能出来る仕上がりだ。
本作について、ジョーダンは「今回は、僕がなぜ音楽を好きになったかについて立ち返りたいと思ったんだ。そして好きなミュージシャン達の音楽を聴き返していることに気づいて、自分のヴォーカルを真ん中に据えたレコードが作りたいと思った。アルバムのタイトルは、子どもでいること、子どもを持つこと、自身のインナーチャイルドを認識すること、といった人生のサイクルを意味している。僕らは終わりのない人生のサイクルを生きているし、その脆さを自分の歌詞の中で探求してみたかったんだ」と語っている。
今回のアルバムがこれまでの作品の中でもかなりパーソナルな内容となっているだけに、今後の展開にも非常に注目が集まるところだ。
発売・販売元 提供資料(2024/03/01)
3年ぶりの5作目。ストリングスを背にして切々と歌う美しいスロウ"Hopes and Dreams"をはじめ、よりシンプルなプロダクションにより自身の歌と詞曲を主役に据えた意欲作だ。〈全編にわたって希望がコンセプト〉であり、〈自分のヴォーカルを真ん中に据えたレコードが作りたいと思った〉と本人が語る通りに、シンガー・ソングライターとしての成熟をめざした内容になっている。それらに加え、これまでの彼らしいメロウなサウンドも、緻密なジャズ・ファンク"Trust"やマイルドなAOR"Royal"などの逸曲で味わえる。
bounce (C)池谷瑛子
タワーレコード(vol.486(2024年5月25日発行号)掲載)