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| フォーマット | 書籍 |
| 発売日 | 2024年03月13日 |
| 国内/輸入 | 国内 |
| 出版社 | 創元社 |
| 構成数 | 1 |
| パッケージ仕様 | - |
| SKU | 9784422301037 |
| ページ数 | 392 |
| 判型 | 46 |
構成数 : 1枚
序章 メディア議員とは何か
第一章 政治的拠点としてのメディア
1 自由民権運動の世代
2 新世代の新聞
第二章 アメリカ帰りのジャーナリスト
1 未来の国務大臣たる準備を為す
2 中央のメディアへ進出
第三章 改進党系の若手代議士
1 メディア議員への突破口
2 帝国議会へデビュー
3 第一次憲政擁護運動
4 アメリカの排日運動と議員外交
第四章 早稲田の人的ネットワーク
1 思いは同じワセダニアン
2 司法省副参政官
第五章 閥族打破から国民教育へ
1 旧式的閥族内閣
2 早稲田騒動と中国視察
3 軍閥政治批判
4 政党対政党
第六章 憲政会幹事長の政治演説
1 外交問責──国民の輿望を裏切った
2 党議に拘束された普選運動
第七章 普通選挙運動における「独立の生計」
1 憲政会幹部の苦衷
2 普選の前に国民教育を
第八章 憲政会総務のメディア・パフォーマンス
1 達磨落とし
2 海軍大将の変態内閣
3 臨時法制審議会──普通選挙を目指して
第九章 第二次憲政擁護運動と国民の政治参加
1 諸勢力が一堂に会して
2 加藤高明内閣発足
終章 メディア議員のゆくえ
あとがき
関和知(1870~1925)は、東京専門学校(現在の早稲田大学)で人的資本を蓄え、卒業後は郷里・千葉で『千葉民報』記者となるもほどなく廃刊。自ら立ち上げた『新総房』で政論にジャーナリズムの効果を加え、千葉県改進党系のホープとして認知されていく。周囲に押されてイェール大学に進学、のちプリンストン大学に転じてウッドロウ・ウィルソンの講義を直に聴講するなどして学位を取得。帰国後に『萬朝報』の記者、ついで『東京毎日新聞』の編集長に就任し、第10回衆議院議員総選挙補欠選挙に当選。以後7回の当選を重ね、加藤高明内閣では陸軍政務次官に就任した。普通選挙の導入によって、「世論」を喚起し力に変え、政論を執筆し「輿論」形成に努める、二面性をもった大衆政治が本格化する趨勢を正確に捉えてパフォーマンスに徹した関和知を通じて、メディア議員の本質に迫る。
〈近代日本メディア議員列伝〉
明治から戦後にかけて〈政治のメディア化〉を体現したメディア議員を取り上げ、一人一冊で深掘りする、佐藤卓己氏単独編集による完全書下ろしの新シリーズ。国会議員がこぞってSNSで発信し続ける現代政治への向き合い方に自省を迫る、これまで無かった人物列伝。

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