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航西日記 パリ万国博見聞録 現代語訳

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フォーマット 書籍
発売日 2024年03月14日
国内/輸入 国内
出版社講談社
構成数 1
パッケージ仕様 文庫
SKU 9784065348390
ページ数 192
判型 文庫

構成数 : 1枚

第一章 上海から香港へ
第二章 インド洋を航して紅海へ
第三章 スエズをこえてパリに入る
第四章 パリ宮廷の社交
第五章 ロシア皇帝狙撃事件
第六章 パリ万国博覧会を見る
第七章 博覧会の褒賞式
第八章 博覧会における日本の評判
第九章 スイスおよびオランダを見る
第十章 ベルギーおよびイタリーを見る
第十一章 マルタ島を巡歴
第十二章 イギリス巡歴の旅
〈付録〉『渋沢栄一自叙伝』より 王政復古と帰朝
解説 近代日本への貴重な原体験 木村昌人

  1. 1.[書籍]

1867(慶応3)年、パリ万国博覧会が開催された。日本が初めて参加した国際博覧会であり、幕府は徳川慶喜の弟である昭武を公使として派遣した。使節団には幕臣となっていた渋沢栄一が随行。帰国後、渋沢は、外国奉行支配調役として同行した杉村譲(愛蔵)とともに、全6巻の詳細な渡欧記録をまとめ、1871年(明治4)に刊行した。
この記録には、フランスの繁栄を誇ったパリ万国博での見聞のほか、ナポレオン3世やイタリアのヴィットリオ・エマヌエレ2世、オランダ国王ウィレム3世ら欧州要人たちと徳川昭武の謁見、産業革命のただなかにあったイギリスの工業化や、政治・経済のシステムへの驚きなどが、生々しく描写されている。
従来、この日記は、渋沢の単著として扱われてきたが、近年の研究により、旅の前半を幕臣として同行し、後に明治政府の官僚となった杉村譲の日記と渋沢の日記から編纂・執筆されたものであることがわかってきた。こうした旧幕臣の体験と知識が、その後の近代化に大きく生かされたのである。
文庫化にあたっては、『世界ノンフィクション全集14』(筑摩書房、1961年)所収の大江志乃夫現代語訳を原本とし、「付録」として、一行の帰国の事情と帰国後の動向を記した、渋沢栄一談/小貫修一郎編著『渋沢栄一自叙伝』(渋沢翁頌徳会、1937年刊)の13章1節から4節までを収録した。

作品の情報

メイン
著者: 渋沢栄一杉浦譲
訳者: 大江志乃夫
その他: 木村昌人

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