ニューヨークの夜のストリートをバックに、黒い<テスラ Model Y>のドライビングシートでステアリングを握る。そんな場面を切り取ったアートワークが目を惹く、DJ RYOWによる14枚目のリーダーアルバム『DRIVE MY DREAMS』は、ヒップホップに対する"今"の彼のスタンスや思いが色濃く投影された作品だ。現場でのDJ プレイに加えて、楽曲の制作やプロデュースもハードにこなす彼らしく、前作「I Have a Dream.」からおよそ1年という短いスパンで届けられた今回の新作。今作に参加したフィーチャリングアーティストは、地元・名古屋の重鎮からシーンの話題をさらう若手まで、相変わらずバラエティに富む。その顔ぶれはすなわち、25年超のキャリアを持つベテランに対する信頼度の高さを物語っているわけだが、一方でDJ RYOWが今作に至る"影響"を受けた面々でもあるのだろう。アーティストの"今"を切り取ったのがアルバムというフォーマットであるがゆえ、DJ RYOW自身のそんなスタンスも今回のアルバムには確かに反映されている。 (C)RS
JMD(2024/03/27)
LANA, YB, IOら集結!DJ RYOW 14th AL!
ニューヨークの夜のストリートをバックに、黒い「テスラ Model Y」のドライビングシートでステアリングを握る。そんな場面を切り取ったアートワークが目を惹く、DJ RYOWによる14枚目のリーダーアルバム「DRIVE MY DREAMS」は、ヒップホップに対する"今"の彼のスタンスや思いが色濃く投影された作品だ。
現場でのDJプレイに加えて、楽曲の制作やプロデュースもハードにこなす彼らしく、前作「I Have a Dream.」からおよそ1年という短いスパンで届けられた今回の新作。今作に参加したフィーチャリングアーティストは、地元・名古屋の重鎮からシーンの話題をさらう若手まで、相変わらずバラエティに富む。その顔ぶれはすなわち、25年超のキャリアを持つベテランに対する信頼度の高さを物語っているわけだが、一方でDJ RYOWが今作に至る「影響」を受けた面々でもあるのだろう。
アーティストの"今"を切り取ったのがアルバムというフォーマットであるがゆえ、DJ RYOW自身のそんなスタンスも今回のアルバムには確かに反映されている。
発売・販売元 提供資料(2024/03/26)
チーム友達の〈東海Remix〉も話題の重鎮による14作目。トレンドへの目配せで自身の作法をモダナイズしてきた近作に対し、今回はタイムレスな美意識を伝えるような楽曲が光る。LANAの勇壮なフックに守られてguca owlと¥ellow Bucksがマイクを交わす"Ready To Fight"やCarzの"HOPE"が熱を放つ一方、SOCKS×R-指定×般若の"Osanpo Remix"もナイス。EMI MARIAとDADAの幻想的な"CPR"やKONA ROSE×IOの"Trust"という歌モノも絶品だが、今回はT-TRIPPIN'らがCMDに手向ける"Players Livin'"に胸を打たれた。シメは"NEW YORK, NEW YORK 2023"。あれから10年、20年。
bounce (C)出嶌孝次
タワーレコード(vol.485(2024年4月25日発行号)掲載)