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新臨床腫瘍学(改訂第7版)

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フォーマット 書籍
発売日 2024年02月20日
国内/輸入 国内
出版社南江堂
構成数 1
パッケージ仕様 -
SKU 9784524204267
ページ数 816
判型 B5

構成数 : 1枚

【書評】
「急速に増大する臨床腫瘍学の情報を漏れなく,コンパクトに記載した素晴らしい教科書」
このたび日本臨床腫瘍学会編集の『新臨床腫瘍学(改訂第7版)』が刊行された.日本臨床腫瘍学会では,研究会時代の1996年から臨床腫瘍学の教科書を定期的に刊行してきた.『新臨床腫瘍学』は,第3版まで出された前身の『臨床腫瘍学』の後を受けて2006年に初版が刊行され,それ以降,臨床腫瘍学の急速な進歩に遅れをとらないよう3年に1回の改訂を継続して,今回,改訂第7版の刊行に至った.歴代の編集委員や多くの執筆者および南江堂の関係者の方々に,心より敬意を表したいと思う.前版の刊行とともに次版の編集に着手するという非常にタイトなスケジュールであったのではないかと想像する.

『新臨床腫瘍学』は,がん薬物療法専門医に必要とされる臨床腫瘍学に関するすべての知識を総論・各論ともに非常にコンパクトに記述していることが特徴である.臨床腫瘍学の進歩に伴って記載すべき事項が膨大となることが懸念されるが,内容を取捨選択することによって,新しい知見を漏らさず掲載しているにもかかわらず,頁数は初版から改訂第7版まで同程度を維持している.

改訂第7版では,序章として「日本のがんの動向と腫瘍内科」「日本のがん対策の動向」「日本の保険診療体系とがんの医療経済学」の項目が新たに設けられた.また,がんの診断の項目では新たに「コンパニオン診断と包括的がん遺伝子プロファイリング検査」が追加され,さらには「AYA世代のがん」「サバイバーシップ」「がん医療における倫理的原則」「患者—医療者コミュニケーション」「補完代替医療」などの項目が新設され,第4期がん対策推進基本計画に即した内容となっている.

前版発行後の約3年間で,多くの薬剤が新たに登場あるいは新たな適応を取得するに至っている.また,各論では治療体系がさらに細分化されるとともに,周術期の治療に免疫チェックポイント阻害薬が導入されるなど,治療に大きな変化があったがん種も少なくない.本書は,このように急速に増大する情報を漏れなく,コンパクトに記載した素晴らしい臨床腫瘍学の教科書となっている.紙幅の制約があるにもかかわらず,「副作用対策と支持療法」の項目が大幅に拡充されていることには驚かされ,臨床に重きを置いた編集方針に大きな感銘を受けた.

本書が多くの腫瘍内科医,がん薬物療法専門医に教科書として使用され,日常のがん患者の診療に貢献することを期待している.

臨床雑誌内科134巻4号(2024年10月号)より転載
評者●大江裕一郎(国立がん研究センター中央病院 呼吸器内科長/副院長)


【改訂第7版 序】
最近の臨床腫瘍学の進歩は目を見張るものがある.その根幹のひとつを成すがん薬物療法はこの20 年で大きく進歩し,多くの進行がんの生存期間が延長した.特に最近5年間の変化は目覚ましい.1)免疫チェックポイント阻害薬,2)遺伝子異常に基づいた臓器横断的がん分子標的治療,3)がんゲノム医療の開発と臨床導入は,臨床腫瘍学の歴史のなかでも特筆に値しよう.このため,がん薬物療法には一段と高度な専門性が求められるようになってきた.さらに,最近では従来の外科学,放射線腫瘍学および緩和医療学との集学的治療に加え,循環器学や老年医学など...

  1. 1.[書籍]

がん薬物療法を行う上で知っておくべき知識を網羅した,日本臨床腫瘍学会編集による専門医テキストの改訂第7版.各がん種・薬剤の要点を掲載し,基礎から実践までを幅広く解説.がん種別の標準治療のアップデートや新規薬剤の追加のほか,コンパニオン診断,ゲノム薬理学,CAR-T,患者-医療者コミュニケーションの項目を新設するなど,この3年で確立した知見を盛り込んだ.専門医を目指す人だけでなく,がん診療に携わる全ての医療者必携の書.

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