偉大なサックス奏者が求める新たな音楽表現
新世代UKジャズシーンの中心人物であるサックス奏者=シャバカ・ハッチングスが、2022年に発表したEP『Afrikan Culture』からの流れを踏襲した意欲作をリリース。一部で使用はあるものの、これまで自身が一緒にキャリアを築いてきたサックスではなく、フルートや尺八といった他楽器をメインとすることは、アーティストにとってどれほどの決断なのだろうか。ただそんな心配は他所に、本人の求道精神を体現した瞑想効果ある作品に。内省的なサウンドは得てして難解になりがちだが、本作では尺八という日本人の琴線に触れる音色がその壁を取り払ってくれているように思う。尺八と言葉にならない歌声が絡むミステリアスな(3)、曲中様々に表情を変遷していくフローティング・ポインツ、ララージとの共作(7)、フルートとピアノの悲しく美しい旋律が胸に染みる(5)あたりが個人的にオススメ。
タワーレコード(2024/04/26)
新世代UKジャズ界のキング
フルートを携えたシャバカの新たな挑戦の始まり
シャバカ名義でのデビュー・アルバム!
2022年にリリースしたEP『Afrikan Culture』をベースに、さらにシャバカらしさを追求した意欲作。参加アーティストは、グラミー・アーティストのエスペランサ・スポルディング、ハープ奏者のブランディ・ヤンガー、カルロス・ニーニョ、アンドレ・3000、ミゲル・アトウッド・ファーガソン、フローティング・ポインツ等、ジャンルを超えた精鋭アーティストが集結している。
発売・販売元 提供資料(2024/03/08)
UKジャズ・シーンの中心を担うサックス奏者、シャバカ・ハッチングスがソロ名義での初アルバムをリリース。サックスをフルートやクラリネット、尺八に持ち替え、新たな音楽的挑戦をした意欲作で、アンドレ3000やカルロス・ニーニョらが参加。フローティング・ポインツとの"I'll Do Whatever You Want"にはジャンルの垣根を大きく越えた美しき世界が拡がっている。
bounce (C)野村有正
タワーレコード(vol.485(2024年4月25日発行号)掲載)