マクリーシュ&ガブリエリ・コンソート!
初演時のオーケストラを再現した
エルガー「ジェロンティアスの夢」!
名匠ポール・マクリーシュが1982年に創設したイギリスを代表する古楽アンサンブル&合唱団、ガブリエリ・コンソート&プレーヤーズ。
BBCミュージック・マガジン賞2020で栄誉ある「年間最優秀録音賞(Record of the Year)を受賞したパーセルの「アーサー王」(OSIGCD589)や、グラモフォン賞にノミネートした「妖精の女王」(SIGCD615)に続く、約4年ぶりのニュー・アルバムでは、エルガーの傑作オラトリオ、「ジェロンティアスの夢(ゲロンディアスの夢)」が登場!
これまでのレコーディングでも、緻密な研究と考察によって当時の楽器や編成、演奏習慣などを再現した取り組みが極めて高く評価されてきたマクリーシュ&ガブリエリですが、今回の「ジェロンティアスの夢」でも1900年のバーミンガム初演時のオーケストラを再現するという画期的なプロジェクトを実現しています。
3人の英国の一流ソリスト、若手歌手によって構成される「ガブリエリ・ロアー」とポーランド国立ユース合唱団による150名超の合唱団、そしてエルガーの時代の楽器のオーケストラで初めて録音される「ジェロンティアスの夢」にご注目ください!
豪華ハードカバー・タイプのブックレット(約40ページ)には歌詞やバイオグラフィーに加え、スティーヴン・ハフやマハン・エスファハニといった豪華アーティストからの寄稿、ポール・マクリーシュによる各楽器の解説(弦楽器は最低弦以外はガット弦が張られ、「過渡期」の楽器と「現代的」な楽器が混在している。ニコラス・ダニエルはレオン・グーセンスが所有していた特別なオーボエを演奏。デニス・ブレインは、父親が実際にジェロンティアスの初期の演奏で使用していたものと同じ楽器を使用。等、興味深いを情報が満載)を掲載。国内仕様盤にはそれぞれの日本語訳が封入されます。
東京エムプラス
発売・販売元 提供資料(2024/02/15)
マクリーシュとガブリエリ・コンソートの新作がエルガーと知ったとき、何かが起こっていそうな気がした。古楽や古典派の声楽作品を今に蘇らせる演奏を繰り広げてきた彼らの予感を超えた大変な名演。イギリスで大切にされる 『ゲロンティアス』(CDでの記載はこちら)は、バルビローリ、ボールト、ラトル、C・デイヴィス、A・デイヴィス、バレンボイムなど素晴らしい演奏は多々あるが、ガット弦を張った弦楽器群による軽やかで繊細な響き、F管トランペットによるフォルテも極めて品のある音色はこの作品演奏では体験したことがない。テノールのスペンスの熱唱が際立ち、壮麗な大合唱も熱気に溢れていて感動を生む。
intoxicate (C)雨海秀和
タワーレコード(vol.170(2024年6月20日発行号)掲載)