トレイシーアン・キャンベル率いるスコットランドの伝説的インディー・ポップ・バンド、カメラ・オブスキュラ。10年以上ぶりとなるニュー・アルバムを<マージ・レコード>よりリリース。 (C)RS
JMD(2024/02/14)
トレイシーアン・キャンベル率いるスコットランドの伝説的インディー・ポップ・バンド、カメラ・オブスキュラ。10年以上ぶりとなるニュー・アルバム『ルック・トゥ・ジ・イースト、ルック・トゥ・ザ・ウェスト』をマージ・レコードよりリリース。
ギター/ヴォーカルのTracyanne Campbell率いるスコットランドの伝説的インディー・ポップ・バンド、Camera Obscuraは、10年以上ぶりとなるニュー・アルバム『Look to the East, Look to the West』をMerge Recordsからリリースする。このアルバムは、Camera Obscuraのキャリアの中でも最も苦闘した作品だ。2015年に結成時のキーボーディストで友人のCarey Lander,が亡くなった後、バンドは長期的な活動休止に入った。彼らは連絡を取り合ってはいたが、Belle & Sebastianによる2019年のBoaty Weekenderに招待され、グラスゴーでのソールドアウトしたウォームアップ・ライヴとともに復帰を発表するまで、その状況は不透明だった。Queenが「Bohemian Rhapsody」を書いたのと同じ部屋でレコーディングされた『Look to the East, Look to the West』は、Camera Obscuraのサウンドをワイドスクリーンで再構築したような、大きな作品へと仕上がっている。逆説的だが、バンドは基本に立ち返った。ストリングスやブラスのアレンジはなく、ピアノ、シンセサイザー、ハモンド・オルガン、ドラム・マシーンがより強調されている。そしておそらく最も印象的なのは、前作で特徴的だったリヴァーブのベールを脱いだことだろう。結果、彼らのバロック的なポップ・ミュージックにほろ苦いエッジを与えているカントリーとソウルの色合いは、かつてないほど明白になっている。
発売・販売元 提供資料(2024/02/13)
ベルセバに続くグラスゴーの至宝と称されたバンドが11年ぶりに復活し、6作目を完成。2015年に鍵盤のキャリー・ランダーが亡くなり、活動が止まっていたそう。2000年代に組んで名盤を生み出したスウェーデン人のヤリ・ハーパラインを制作に迎えつつ、前作でのカントリーへの接近を推進。乾いた音像のもと、そのメロディーには残された者たちの体温が焼き付いている。
bounce (C)田中亮太
タワーレコード(vol.486(2024年5月25日発行号)掲載)