クラシック
CDアルバム

愛を抱いて

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フォーマット CDアルバム
発売日 2024年03月06日
国内/輸入 国内
レーベルDisc Classica
構成数 1
パッケージ仕様 -
規格品番 DCJA21050
SKU 4560280410549

構成数 : 1枚

【曲目】
しぬまえにおじいさんのいったこと、竹とんぼに、鷗(以上 木下牧子)
音楽に寄せて(シューベルト)
もう春だ!(ヴォルフ)
愛を抱いて、万霊節、明日!、献呈(以上シュトラウス)
君の青い目を開けて(マスネ)
星の夜(ドビュッシー)
リディア(フォーレ)
海のストルネッロ(チマーラ)
朝の歌(レオンカヴァッロ)
禁じられた音楽(ガスタルドン)
グラナダ(ララ)
踊り(ロッシーニ)
クロリスに(アーン)
カルーソー(ダッラ)
糸*(中島みゆき)
以上全20曲

【演奏】
福井敬(テノール)
谷池重紬子(ピアノ)
*w/有志女声コーラス

【録音】
2023年8月相模湖交流センター

  1. 1.[CDアルバム]

作品の情報

メイン
テノール: 福井敬
ピアノ: 谷池重紬子

商品の紹介

皆様の前で『歌』を歌い始めてから30年が過ぎました。
その間に、本当に沢山の方から『愛』を頂き、抱き、抱かれながら、共に音楽を創り上げて来たように思います。
数限りない皆様からの『想い』がなければ、私が今日まで歌い続けることは出来なかったでしょう。
このアルバムは、そのような皆様へのお礼、『アンコール』として選曲しました。心からの『感謝』を込めて。
————福井敬

福井敬といえば、いまや日本におけるクラシック音楽界の大黒柱といってよいだろう。1992年にオペラ《ラ・ボエーム》のロドルフォ役でデビュー以来、二期会やびわ湖ホールや新国立劇場のさまざまなオペラで主役を務め、《第九》のソリストやNHKニューイヤーオペラコンサートでは年末年始の華やぎを彩る、実に魅力的なテノール歌手である。豊かな響きの美声、安定した音程、音楽性、表現力、舞台上の演技力、実直かつ朗らかな人柄、音楽への情熱、さまざまな美点が挙げられる。けれども、福井さんの出演するリサイタルやオペラ公演には遠方からでも足を運びたくなり、新しいCDを楽しみに待つ、そんな気持ちにさせられるのは、もっとまだ他にも「なにか」があるからだろう。
福井さんが数年前に国立音楽大学の新入生および専門課程に進んだばかりの3年生を対象に「歌うとは?」と題したお話のなかで、「理想的な発声」の形としたのは「赤ちゃんの発声」だった。また、「歌うということの根源」を学生たちに伝えるために、福井さん自身が大学受験準備講習会を初めて受けた夏に遡り、「師匠である平野忠彦先生に『おい、福井君、呼気と吸気っていうのがあってだな…』と教えて頂いた」というエピソードを紹介している。福井さんによれば、「吸気」とはただ息を吸うことではなく、五感を駆使して取り入れたさまざまな情報を知覚することに他ならず、そこから人は思考し、感情や思いが生まれてくるという。そして、それらの思考や感情や思いが「呼気」によって言葉をともなった呼びかけとなり、歌となる。このように捉える福井さんにとって、まさに「歌うことは生きること」なのだ。そして、赤ん坊のように自然体で世界からさまざまなものを吸収し、世界に呼びかけることを、福井さんはその歌の根源かつ理想としている。
オペラ作品でも歌曲でも、ひとつの言語圏に留まらず、イタリア語、フランス語、スペイン語、ドイツ語、日本語、各地の空気を胸いっぱいに吸い込みながら福井さんは歌い、表現しつづける。今回のCDは、福井さんが長年にわたり全幅の信頼を寄せるピアニスト谷池重紬子さんとともに巡ってきた音楽の世界の素敵な旅のアルバムだ。「こども」の純粋さを忘れず自然体で世界を深呼吸するテノール歌手福井敬の旅に終わりはない。次はどんなチャレンジを見せてくれるだろう。目と耳と心が離せない。
宮谷尚実(国立音楽大学教授)ブックレットから
発売・販売元 提供資料(2024/02/07)

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