エイダン・モファットとマルコム・ミドルトンによるスコットランドの伝説のインディ・ロック・バンド、アラブ・ストラップ。スコットランド1位/全英14位を記録した復活作から3年、8枚目のアルバム『アイム・トータリー・ファイン・ウィズ・イット・ドント・ギヴ・ア・ファック・エニモア 』をモグワイのレーベル、ロック・アクションよりリリース。
全英トップ20(全英14位、スコットランド1位)にランクインした『As Days Get Dark』に続き、Arab StrapはMogwaiのRock Action Recordsからは2枚目となるアルバム『I'm totally fine with it don't give a fuck anymore 』を、リリースする。このアルバムには、陰謀論、オンライン中毒、そして一見つながっているように見えるこの惑星の忘れられた魂など、より緊急でタイムリーなテーマが、バンドのキャリアの中で最も冒険的なサウンドをもって凝縮されている。その結果、Moffatが「静かな怒り」と呼ぶ、「有形世界と無形世界、そのどちらを信じ、関わるか」に対する怒りと愛情が同居した作品へと仕上がった。デビューから約28年、Arab Strapがこれほど本質的なサウンドを奏でたことはなく、この新作は、彼らがより広い視野にフォーカスを当てていることを強く証明している。Malcolm MiddletonとAidan Moffatだけで制作/演奏され、長年のコラボレーターであるPaul Savageと共に仕上げたこのアルバムは、うっとりするようなスローコアのロマンから、荒れ狂うオルタナティヴ・ポップへと、バンドの変貌をさらに促している。「I'm totally fine with it don't give a fuck anymore (もう全く平気。どうでもいい)」は、全てを諦めたバンドによるアルバムのタイトルに聞こえるかもしれないが、実際には、Arab Strapの新たな創造期を明確に定義するアルバムとなっている(事実、バンドのライブ・ドラマーが書いて、Moffatが面白いと思った文章に過ぎない)。バンドは最近、1998年のアルバム『Philophobia』の25周年のアニヴァーサリー・ツアーを終えたが、この新しいアルバムには、前進し、新たな地平を開拓したいという願望が感じられる。「ツアーは楽しかったけど、終わってよかったと思う」とMiddletonは笑う。「『Philophobia』のライヴは、昔の僕たちに別れを告げるためのものだった。とても穏やかで静かなツアーだった。そして今、僕たちは騒ぐ権利を得たと思うんだ」とMoffatは続ける。
発売・販売元 提供資料(2024/02/07)
95年結成のスコットランドのインディー・ロック2人組による8作目。リリースは前作と同じくモグワイ主宰のロック・アクションだ。語りとも歌とも言えるダンディーなヴォーカルとポスト・パンクを基軸にダンサブルなアレンジやトラッド・フォーキーなサウンドも導入。ミステリアスな世界観の中で繰り広げられる緩急の使い分け、および静と動の対比がスリリングでドラマティックだ。
bounce (C)山口智男
タワーレコード(vol.487(2024年6月25日発行号)掲載)