華麗に美しい導入のフィールディング・サウンド という異色作!! 『妖精たちの森』(1971) サウンドトラック 音楽　ジェリー・フィールディング 監督　マイケル・ウィナー 主演　マーロン・ブランド、ステファニー・ビーチャム すべてが異色作ともいえる本作。のどかな田園風景の 中で展開する幻想的なラブ・ストーリーもしくは危険な ジュブナイル。『思春の森』『乙女の祈り』あたりとセットで 観たいです。さて、そんな映画の主演がマーロン・ブランド で監督がマイケル・ウィナーというのが異色で、当時組んだ 作品もあったフランシス・レイではなく、こちらも組んでいたが、 その後がっつり組むようになるジェリー・フィールディングが スコア。結果、一見、美しく荘厳な入り口で始まるフィールディング・ サウンドのクラシカルなストリングス・ナンバーという代物が 聴けるのですが、ドラマ展開に従い、日ごろのフィールディング節 と違う流麗さも聴けますが、ならではの緊張感あふれる音の演出 もじわじわと。レイやバリーではなく フィールディングがこの素材、ならではの不思議な魅力を かもし出す名編。 (C)馬場敏裕