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聖地旅順と帝国の半世紀 近代日本の磁場をたどる

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フォーマット 書籍
発売日 2024年01月31日
国内/輸入 国内
出版社白水社
構成数 1
パッケージ仕様 -
SKU 9784560093955
ページ数 270P
判型 B6

構成数 : 1枚

はしがき
第一章 仰ぎ見る表忠塔
第二章 水雷艇の旅順海戦
第三章 日露戦後の癈兵
第四章 アカシヤの街
第五章 日本海海戦から西部戦線へ
第六章 軍縮の時代の「日露戦争」
第七章 鎮遠町十番地
第八章 石原莞爾と水野廣徳の日米戦争
第九章 旅順にまつられた皇祖神
第十章 ソ連軍の進駐から撤退まで
あとがき
文献

  1. 1.[書籍]

安重根、乃木希典、水野廣徳、粛親王、川島芳子、石原莞爾――旅順から近代日本はいかに見えたか? 旅順をめぐるもうひとつの物語。

近代日本の蹉跌

旅順は帝国日本の「聖地」であった。
1939年に旅順市役所が発行した旅順案内の小冊子の名はまさに、「聖地旅順」である。なぜ旅順は聖地なのか。
それは言うまでもなく、陸軍の旅順攻略が日露戦争の勝利へとつながっていくからだ。だが、旅順戦蹟の案内書が数多く出版され、「巡礼」の地となったのは、昭和になってからのことである。つまり、30年あまりの年月を経て、旅順の聖地化が進んだのである。
実は、聖地となる前、旅順はなかば忘れられていた時期がある。帝国日本の植民地経営の中心は大連、そして新京(長春)に移ったからである。この忘却と、聖地としての復活、そして戦後の冷戦下の旅順について本書では見ていく。
とりわけ旅順にとっては、1931年の満洲事変と、翌年の満洲国建国が画期となった。
安重根、乃木希典、水野廣徳、肅親王、川島芳子、石原莞爾――。旅順から近代日本はいかに見えたか? 旅順をめぐる、もうひとつの物語。ロングセラー『第七師団と戦争の時代』の著者渾身の書き下ろし。貴重な図版多数。

作品の情報

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著者: 渡辺浩平

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