2020年作『SAINT CLOUD』で世界的知名度とセールスを獲得した、USミズーリ州カンザスシティ拠点のSSW ケイティ・クラッチフィールドことワクサハッチー。名門ANTI-に移籍し4年振りとなる新作『TIGERS BLOOD』で更なる飛躍を狙う!
スネイル・メイル、ホイットニー等の仕事で現在USインディ界においてメキメキと注目を広げるプロデューサー ブラッド・クックを起用。ゲストとしてこちらも支持率拡大中のウェンズデイより、ソロでも活躍するギタリストMJ レンダーマン、ウィルコ司令塔ジェフ・ツイーディーの子息であるスペンサー・ツイーディー参加、トドメに地元カンザスシティで禁酒を決行しながら制作という、本作へ並々ならぬガッツで挑戦。その結果は先行シングル"RIGHT BACK TO IT"で過去一番のフォーク / カントリー色で染め上げ、MJ レンダーマンの伝統的なインディサウンドで練られたギターソロと絶妙なコーラスが効く最高の一品に。MVでワクサハッチーとMJ レンダーマンが船に乗ってマングローブを散策する姿は、これからも続いていく事を示唆しているようで頼もしい!
ボーイジーニアス、ビッグ・シーフとUSインディ・フォークからビッグネームが誕生している昨今、ワクサハッチーの『TIGERS BLOOD』がタイガーの如く割って入るでしょう。
発売・販売元 提供資料(2024/02/08)
USインディーシーンに欠かせないSSWのひとりとなったWaxahatcheeが、名門<ANTI->に移籍してリリースした6thアルバム。名匠Brad CookやMJ Lendermanらの協力もあり今作も素晴らしい作品となっています。前作『Saint Cloud』に続くような明朗なアコースティックギターが心地良く感じます。先行シングル《Right Back to It》はオーセンティックなインディーサウンドとギターソロ、絶妙なコーラスが最高! 今までのフォーキーなサウンドと、モダンなタッチを兼ね備えたアメリカーナを堪能できる1枚です。
intoxicate (C)石田真生
タワーレコード(vol.170(2024年6月20日発行号)掲載)
大胆に音楽性をアメリカーナへとチェンジした前作『Saint Cloud』(2020年)が各方面で絶大な評価を得たアラバマの女性シンガー・ソングライター。満を持して届いたニュー・アルバムはアンタイに移籍してのリリースで、内容は引き続きアメリカ南部への郷愁に駆られるフォーク/カントリー作品となった。ジェフ・トウィーディーの息子、スペンサー・トゥイーディーが披露するアーシーなドラムをはじめ、乾いた質感の演奏も素晴らしいが、特筆すべきはやはり彼女のヴォーカル。自然体な歌声はいままで以上に感傷的で、まるで水を得た魚のように活き活きしている。前作に勝るとも劣らない傑作と言っていい。
bounce (C)赤瀧洋二
タワーレコード(vol.485(2024年4月25日発行号)掲載)