1977年に録音され、今回ECMのオーディオマニア向けルミネセンス・ヴァイナル・シリーズでリイシューされたアジマス・トリオのデビュー・アルバムは、まさに時代を先取りしていた。ピアニストのジョン・テイラーとヴォーカリストのノーマ・ウィンストンのイギリス人デュオに、カナダ生まれのトランペッター、ケニー・ウィーラーを加えて結成されたこのグループの未来的な音楽パレットは、催眠術のようなミニマルなパルス・パターン、別世界のシンセサイザー・サウンド、歌、集団即興、ソロ・フライトを包含していた。最近のシーズンでは、音楽が新たな文脈に適応するにつれ、アジマスの影響下にあるリスナーの数は飛躍的に増えている。そして、2023年にラップの大ヒット曲(DRAKEの「IDGAF])一部としてアジマスの「The Tunnel」の断片を耳にした世界中の膨大な数の聴衆が、今、アルバム全体と同じように、年月を経てもなお不思議な魅力を放つオリジナルの原形を発見することができる。マンフレート・アイヒャーによるプロデュースで、ゲートフォールド・スリーヴの新装版には、アジマスのストーリーを詳しく記したライナーノーツが追加されている。
〈パーソネル〉John Taylor (p, org) Norma Winstone (voice) Kenny Wheeler (flgh, tp)
発売・販売元 提供資料(2024/01/17)
John Taylor (percussion, synthesizer), Kenny Wheeler (trumpet), Norma Winstone (vocals) appear on these deep improvisations, communicative and spiritual. Compositions are by Taylor, the lyrics by Winstone. ~ Michael G. Nastos
Rovi