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帝国 新版 ロシア・辺境への旅

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フォーマット 書籍
発売日 2024年01月18日
国内/輸入 国内
出版社みすず書房
構成数 1
パッケージ仕様 -
SKU 9784622096719
ページ数 432P
判型 B6

構成数 : 1枚

I 最初の出遇い 1939-67
ピンスク、1939年
シベリア横断鉄道、1958年
南の国々、1967年

II 鳥瞰図から 1989-91
第三のローマ
寺院と宮殿
ぼくらは見つめ、涙を流す
アスファルト山の男
おのれ自身からの逃走
ヴォルクターは火に凍える
あすはバシュキールの反乱
ロシアの神秘劇
水たまりを跳び越えながら
コルィマーは霧また霧
〈魔の山〉クレムリン

中央アジア、滅亡する海
ドロホビチの町のポモナ
故郷の街への帰還

III 続きは進行中 1992-93
続きは進行中

訳者あとがき
解説 関口時正

  1. 1.[書籍]

ソ軍侵攻に怯えた幼少期の記憶、ソ連時代と崩壊後の経験。伝説的ジャーナリストが取り憑かれたように旅した〈帝国〉の、個人的報告。

「モスクワに着いたとたんに、ぼくは討論、論争、口論、流言の渦のなかへと落ち込む。どこへ出ても、会合、集会、会議、シンポジウムがある。プーシュキンの銅像の周りでは、まいにち早朝から夜半まで、だれやかやが立って、競って大声を挙げ、いがみ合い、また、チラシの厚い束を鼻先に突き出す。討論、雄弁、論争、おしゃべり、説教を得意とする者にとって、また言葉の剣士、真実の追求者にとって、天国の時代は今である。かかる大道討論クラブは、この国において数十、数百を数える」
(「〈魔の山〉クレムリン」より)

「マガダン行きの飛行機が飛ぶまで、ヤクーツク飛行場で四日間の待ちぼうけ。雪嵐の吹き荒れるコルィマー向けは全便運休。シベリアの旅はいつもこうである。[…]コルィマーの吹雪はおいそれと止まない。だが、吹雪が収まれば、飛行機はすぐさま飛ぶ。しがみついても乗らねばならない。万が一、乗り損ねて逃げられたら、死も同然。だから、腰をおろして待つ」
(「コルィマーは霧また霧」より)

サルマン・ラシュディ、マーガレット・アトウッド、ジョン・アップダイク、ガブリエル・ガルシア=マルケスらが絶賛した「文学的ルポルタージュ」の旗手カプシチンスキ。その代表作。

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