<オールデイズレコード 帯解説付き 国内仕様輸入盤>
エディ・ハリスのリリカルでソフトな一面"映画音楽カヴァー路線"の集大成といえる62年ヴィー・ジェイ盤がオールデイズ帯解説付き国内仕様で発売!
*こちらの商品は紙ジャケットは付属しない通常の輸入盤帯解説付き国内仕様となります。
古くからのハリス・ファンから"『トゥナイト』? そんな作品あったかなあ"という声が聞こえてそうだが、これはCD化に際してタイトルが変更されたため。原題は『Eddie Harris Goes To The Movies』、といえば"ああ、あのヴィー・ジェイ盤か"と思い出すひともいらっしゃるのではなかろうか。ハリスは61年にヴィー・ジェイと契約した。そして映画「栄光への脱出」の主題曲である「Exodus」をカヴァーしたところ、そのシングル盤が200万枚を超えるヒットを記録。いちやく同社の花形スターの仲間入りを果たした。そうなると二匹目のどじょうを狙いたくなるのがミュージック・ビジネス界というもの。ハリスの吹き込みレパートリーに、次々と映画主題歌・挿入歌が加わってゆくのに時間はかからなかった。『Eddie Harris Goes To The Movies』は、そんなハリスの"映画音楽カヴァー路線"の、ひとつの集大成といえる内容だ。日本では1963年春に日本ビクター(当時)から『魅惑のテナー、ハリウッドへ行く』という邦題で発売されたのが初登場である。アトランティックに移籍し、「リスン・ヒア」、「コールド・ダック・タイム」等のファンキー・ナンバーを放つ以前のエディ・ハリスのメロウな世界をじっくりと味わっていただきたい。
本アルバム『トゥナイト』のもう一つの主役は、ディック・マークス編曲指揮によるストリングスだ。彼もまたハリスに負けず劣らずマルチな才人で、ピアニストとしてヘレン・メリル等の伴奏もこなす一方で石鹸やガムのCMソングも担当、テレビや映画(「プリティ・リーグ(原題;A League of Their Own)」等)の音楽も書き、ジョー・コッカー、ホーマー&ジェスロ、X JAPAN(『ART OF LIFE』等)といった面々にもアレンジを提供した。残念ながら1997年に73歳で亡くなってしまったが、息子のリチャード・マークスは現在もシンガー・ソングライターとして高い人気を維持している。
ディックの書くストリングス・アレンジは、ジャズとして捉えるにはあまりに甘美すぎるかもしれない。しかし流れるような弦の響きに乗ってメロディを悠々と吹くハリスは本当に気持ちよさそう。やはりこれは、ハリス好きにとって愛蔵しておきたい1枚なのだ。~解説より
解説:原田和典
帯・解説付き国内仕様盤
発売・販売元 提供資料(2024/01/15)