ワールド・ミュージック・ファンにはお馴染み、フランスBUDA MUSIQUEを代表する編集盤シリーズのひとつがエチオピーク(ethiopiques)。日本では一部タイトルを除いてオルターポップが配給を担当していましたが、中には流通が滞ってしまったタイトルや、日本未発売のもの。そんな中、ライス・レコードでは、シリーズの重要性、延いてはエチオピア音楽の魅力を再認識するため、現在国内市場で入手が難しくなった同シリーズの作品を順次再発。第12弾として紹介するのは、これまで一度も国内流通盤としてリリースされてこなかった作品で、エチオピアのブルースとも呼ばれる哀愁の音楽≪テゼタ≫にスポットを当てた作品。 (C)RS
JMD(2024/01/13)
エチオピアの三大レーベル〈アムハ・レコーズ〉に残されたエチオピアのブルース《テゼタ》にスポットを当てた編集盤!
ワールド・ミュージック・ファンにはお馴染み、フランスBUDA MUSIQUEを代表する編集盤シリーズのひとつがエチオピーク(ethiopiques)。日本では一部タイトルを除いてオルターポップが配給を担当していましたが、中には流通が滞ってしまったタイトルや、日本未発売のものもございました。そんな中、ライス・レコードでは、シリーズの重要性、延いてはエチオピア音楽の魅力を再認識するため、現在国内市場で入手が難しくなった同シリーズの作品を順次再発。これまで発売した11作はいずれもご好評を頂いております。そして第12弾として紹介するのは、これまで一度も国内流通盤としてリリースされてこなかった作品で、エチオピアのブルースとも呼ばれる哀愁の音楽《テゼタ》にスポットを当てたものになります。
エチオピア人にとって郷愁や恋の悩み、憂鬱といった(ある種ポルトガルのサウダーデにも通じる)感情を表現する、まるでブルースやバラッドのような音楽として知られるのが《テゼタ》と呼ばれる形式の音楽です。歌手のゲタチェウ・カッサは1972年にこの形式を用いたその名も「テゼタ」(12)(13)のという曲を発表し、特にソウル風にアレンジされたアップテンポのナンバー(13)は、当時エチオピア社会に起こった大混乱を象徴するものとして反抗的な若者たちから絶大な支持を受けました。ちなみに当時ビッグ・ヒットが2000~3000枚と言われた同国の音楽市場においてこの曲は5000枚もの売り上げ記録し、エチオピア音楽史上最大のヒットとなりました。
そんな《テゼタ》に纏わる楽曲を数多く所有する《エチオピアの三大レーベル》のひとつ、アムハ・レコーズに残された音源(1970-74までの録音)を用いた《テゼタ尽くし》の編集盤が本作で、エチオピーク・シリーズの中でも異色の1枚と言えるものです。ここにはゲタチェウ・カッサの例のトラック以外にも、セイフー・ヨハネス(5)、マハムード・アハメッド(8)といった人気歌手が歌う「テゼタ」のほか、形式としての《テゼタ》を取り上げたアレマイユ・エシェテ(3)(6)(9)、ムラトゥ・アスタトゥケ(7)が名義人となっているトラックなども収録されており、様々なアーティストによる様々な《テゼタ》が楽しめる内容となっております。
ドロ臭くも淫靡な雰囲気を持つ《テゼタ》の深慮な世界へと誘ってくれる格好の編集盤。これもエチオピーク・ファンであれば絶対に持っていてほしい1枚です。
発売・販売元 提供資料(2023/12/29)