構成数 : 1
【創作】高瀬隼子、いしいしんじ、小川洋子、川野芽生、高橋源一郎
今号巻頭は高瀬隼子さん「新しい恋愛」。ほかにも創作は、いしいしんじさん「息してますえ」、小川洋子さん「今日は小鳥の日」、本誌初登場の川野芽生さん「兄の帰還」、高橋源一郎さん「オオカミの」など、ずらり。豪勢な「お年玉」をお楽しみください。
高瀬隼子さん「新しい恋愛」
「恋バナ」好きの姪を預かることになったわたしは、彼とのことを語りはじめる――現在進行形の恋愛小説。
いしいしんじさん「息してますえ」
「目にめーへんややこしいもん」にも変えられないもの。コロナ禍の「青春のかたち」を切り取った連作完結作。
小川洋子さん「今日は小鳥の日」
小鳥のブローチが入ったクッキー缶が鳴る時、小鳥たちは長い眠りから覚め、宙に解き放たれる。
川野芽生さん「兄の帰還」
いくさから二年半ぶりに戻ってきた兄さんは、いつも静かに微笑んでいる。月の光に似た微笑みをそよとも動かさないその人は、私の知っている兄さんなのだろうか――。
高橋源一郎さん「オオカミの」〔2〕
この世界から消え去っていった生き物たちの名前をつぶやく「おばあさん」は、それらの名前のあとになにをいおうとしていたのだろう。
【新連載】平山周吉
丹念な資料の読み込みと考察で、さまざまなジャンルの「歴史」を再定義している平山周吉さんの新連載「天皇機関説タイフーン」では、昭和史の転換点とも言うべき「天皇機関説事件」を扱います。
平山周吉さん「天皇機関説タイフーン」
昭和史の節目は昭和一〇年にあり!? のちに検察によって「合法無血のクーデター」と総括された事件の真相とは。時代の空気と人物群像を追う。
【特集・死について、】青葉市子、石井美保、折田明子、末木新、工藤あゆみ、生方美久、鯨庭、高村友也、頭山ゆう紀
特集は「死について、」。9人の書き手による「死/生」についての言葉を集めました。重いテーマだからこそ、まずは「ほっつく」ような感じでふれていただければと思います。
青葉市子さん「夜と惺と」
ここで鳴る音と、そこで鳴る音のそれぞれが、ひっそりと響きあう夜。結ばれればほどかれ、ほどかれれば結ばれる円環を覚えている。
石井美保さん「海鳴りの底、亡き人の声」
死をめぐるふたつの問いについて、ずっと考えつづけている。そして声なき声に耳を澄ませる。
折田明子さん「死後にデータを残すこと」
日記や手紙がSNSでのやりとりに代わり、写真の保管場所はクラウドサービスへ。自分の死後の「デジタル遺品」の継承について、最新の調査・研究から深める問い。
末木新さん「自殺対策はすばらしい新世界を創造し、我々の人生を豊かにするか?」
この二〇年で三分の二まで減った日本の自殺者数。この社会は生きやすくなっているのだろうか。
工藤あゆみさん「ほっついていたら、そのうち」
良いことも悪いことも、最後はぜんぶ素敵なことになるといいな。人生をいとおしく感じる11のユーモラスな絵とことば。
生方美久さん「神様の仕事はほぼ人事」
ねえ、生まれ変わりがもしあるんだとするとさ……。生まれる生きるその現場と実感、手触りについて話してみたい。
鯨庭さん「小鳥は絶望しない」
シナモン文鳥のニッキが、ある日事故で骨折した。痛ましく懸命な回復の日々。小鳥に教えてもらった「いま」を生きる力。
高村友也さん「ただそこにある生」
幼いころ「永遠の無」に思い至ったときに感じた恐怖が思考を支配しても、今もなお私は生きている。
頭山ゆう紀さん「死を生きること」
死の事実を傍らに置いて、母のことを思い返すとき。遺されたものの生をめぐり連なってゆくその言葉に思いを寄せて。
【中篇一挙】岡本学
芥川賞候補となった『アウア・エイジ(our age)』以来となる、岡本学さん「X/Y-Z」を一挙掲載。
岡本学さん「X/Y-Z」
牧歌的ゲームを愛するX氏。戦闘シミュレーションゲームをするY。ゲームを作ったZ。ふたつのゲームが交差したとき、人間の本能が発動する。
【ノンフィクション】伊藤春奈 【論点】濱田麻矢
伊藤春奈さんのノンフィクション連作「ふたり暮らしの〈女性〉史」、第5回の主人公は、五代藍子と徳本うめ。今号の「論点」。中国から入ってくるフェミニズム関連のニュースが近年増えています。濱田麻矢さん「中国女性文学の現在」は、中国の女性作家が今描こうとしているものについての興味深いレポートです。
伊藤春奈さん「ふたり暮らしの〈女性〉史」〔5〕
42歳で父・五代友厚の山を買い、生涯独身をつらぬき男装で暮らした五代藍子。彼女に仕えた徳本うめとの、古風な上下関係のなかにある温かい絆。
濱田麻矢さん「中国女性文学の現在」
中国の女性作家が今、描こうとしているものとはなんなのか――。瑞々しく、そして等身大な彼女たちの物語について。
【追悼・三木卓】佐伯一麦 【最終回】上田岳弘
三木卓さんが逝去されました。1年前の2月号では、短篇「来訪した者」を執筆していただいたばかりでした。残念です。佐伯一麦さんに追悼文をいただいております。謹んでお悔やみを申し上げます。上田岳弘さん『多頭獣の話』が最終回を迎えています。
佐伯一麦さん「芦名での一夜」
上田岳弘さん「多頭獣の話」
生きるに値しない世界と、生きるに値しない命。二つがぴったりと合わさった。だから、もういいですよね?
文×論。
〈創作〉
「新しい恋愛」高瀬隼子
「息してますえ」いしいしんじ
「今日は小鳥の日」小川洋子
「兄の帰還」川野芽生
「オオカミの」〔2〕高橋源一郎
〈新連載〉
「天皇機関説タイフーン」〔1〕平山周吉
〈特集・死について、〉
「夜と惺と」青葉市子
「海鳴りの底、亡き人の声」石井美保
「死後にデータを残すこと」折田明子
「自殺対策はすばらしい新世界を創造し、我々の人生を豊かにするか?」末木新
「ほっついていたら、そのうち」工藤あゆみ
「神様の仕事はほぼ人事」生方美久
「小鳥は絶望しない」鯨庭
「ただそこにある生」高村友也
「死を生きること」頭山ゆう紀
〈中篇一挙〉
「X/Y-Z」岡本学
〈ノンフィクション〉
「ふたり暮らしの〈女性〉史」〔5〕伊藤春奈
〈論点〉
「中国女性文学の現在」濱田麻矢
〈追悼・三木卓〉
「芦名での一夜」佐伯一麦
〈最終回〉
「多頭獣の話」上田岳弘
〈連載〉
「Wet Affairs Leaking」〔2〕阿部和重
「無形」〔8〕井戸川射子
「口訳 太平記 ラブ&ピース 外道ジョンレノンを根絶せよ」〔4〕町田康
「鉄の胡蝶は記憶の歳月に夢に彫るか」〔66〕保坂和志
「日吉アカデミア一九七六」〔2〕原武史
「「宗教の本質」とは?」〔2〕釈徹宗×若松英輔
「ハザマの思考」〔5〕丸山俊一
「セキュリティの共和国――戦略文化とアメリカ文学」〔6〕新田啓子
「星になっても」〔6〕岩内章太郎
「ゲは言語学のゲ」〔7〕吉岡乾
「メタバース現象考 ここではないどこかへ」〔8〕戸谷洋志
「群像短歌部」〔8〕木下龍也
「チャンドラー講義」〔9〕諏訪部浩一
「野良の暦」〔16〕鎌田裕樹
「文化の脱走兵」〔16〕奈倉有里
「地図とその分身たち」〔26〕東辻賢治郎
「言葉の展望台」〔31〕三木那由他
「世界と私のA to Z」〔23〕竹田ダニエル
「現代短歌ノート二冊目」〔40〕穂村弘
「日日是目分量」〔42〕くどうれいん
「星占い的思考」〔47〕石井ゆかり
「国家と批評」〔33〕大澤聡
「〈世界史〉の哲学」〔153〕大澤真幸
「文一の本棚」〔8〕水野しず
〈随筆〉
「男性管理職の「納得感」?」阿久沢悦子
「靴ずれの日」安齋詩歩子
「今は昔」アンナ・ツィマ
「いくどめかのナクバによせて」榎本空
「記憶のない世界」大崎晴地
「「ひと」を書く」島崎周
「言葉の痕跡」すんみ
「水にあなたをわたしを見る」瀧瀬彩恵
「お帰りなさいの世界∞」田中有芽子
「アートは遊びなんです」布施琳太郎
〈書評〉
筒井康隆『カーテンコール』:町田康
沼田真佑『幻日/木山の話』:松浦理英子
山田詠美『肌馬の系譜』:清水良典
わが国の純文学界をリードする代表的文芸誌
| フォーマット | 雑誌 |
| 発売日 | 2024年01月09日 |
| 国内/輸入 | 国内 |
| 出版社 | 講談社 |
| 構成数 | 1 |
| パッケージ仕様 | - |
| SKU | 4910032010242 |

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