時代とともに叙情性や劇場性、プログレッシヴ性やポップス性を打ち出し、その稀有な個性的スタイルで音楽シーンの頂点に昇り詰める五大プログレッシヴ・ロック・バンドの一角、ジェネシス。1970年から1997年の間に彼らが発表してきたスタジオ・アルバム14作品が、新装ソフトパック仕様のCDとなって登場!
こちらはジェネシス史上最大のヒット・アルバムとなっただけでなく、80年代の音楽シーンを代表するアルバムとしても非常に高い評価を受ける、1986年発表の通算13作目のスタジオ・アルバムにしてポップス期ジェネシスの真骨頂的傑作『INVISIBLE TOUCH』!
1967年に英国で産声を上げ、70年代には叙情的でありながらシアトリカルなプログレッシヴ・ロック・バンドとして非常に高い人気を誇り、その後80年代にはポップスの要素を大きく打ち出しながら世界的な人気を誇るバンドとして音楽シーンの頂点へと昇り詰めていった、英国ロック・バンドの代表格であり、五大プログレッシヴ・ロック・バンドの一つとしても賞賛を受ける存在、それがこのジェネシスだ。
英国プログレッシヴ・ロック黄金期の一翼を担うバンドとしてプログ・ロック・ファンから非常に大きな評価を受け、その後ポップな音楽性を羽ばたかせ、チャートの上位に楽曲を送り込みながら幅広い音楽ファンの心をつかんでいった彼らは、非常に個性的な軌跡を歩んできた稀有の存在だといえるだろう。初代ヴォーカリストであり最高のカリスマ、ピーター・ガブリエル在籍期となる初期ジェネシス、ピーター・ガブリエル脱退後にフィル・コリンズがヴォーカルを兼任する形で活動をつづけた中期ジェネシス、そして70年代後半に3人態勢となり、よりポップスの要素を持ち込みながらチャートをにぎやかす世界的ロック・バンドとなった後期ジェネシス…、ラインナップの変更とともにその音楽性も変化させながら常に第一線を走り続けた彼らは、キャリアを通して15枚のスタジオ・アルバムや6枚のライヴ・アルバム、数多くのコンピレーション・アルバムなどをリリースし、実に1億枚以上の世界累計アルバム・セールスを記録、2010年にはロックの殿堂入りも果たす、まさにレジェンドの名にふさわしい存在だ。
今回、音楽史に深くその名を刻み込むジェネシスが1970年から1997年の間に発表してきた14枚のスタジオ・アルバムが、新装ソフトパック仕様のCDとなって一挙リリースされることとなった。(1/2)
発売・販売元 提供資料(2023/12/15)
★★★『INVISIBLE TOUCH(邦題:インヴィジブル・タッチ)』(1986年作品)★★★
前作『GENESIS』発表後、再びソロ・アーティストとして活動していた3人が再び集結し、前作より3年振りとなる1986年に発表した、通算13作目のスタジオ・アルバムとなるこの『INVISIBLE TOUCH』は、彼らのポップ・センスが最高級の形となって提示された、ジェネシス史上最大のヒット・アルバムとなっただけでなく、80年代という音楽シーンをも代表する名作として君臨する、金字塔的作品だ。今作からはアルバム・タイトル曲「Invisible Touch」がバンドにとって唯一の全米No. 1シングル曲となった他(ちなみにこの曲を1位の座から降ろしたのが、元メンバーであるピーター・ガブリエルの「Sledgehammer」だった)、「Throwing It All Away」や「Land of Confusion」など計5曲の全米Top 5ヒットを記録するシングルが生まれている。「Invisible Touch」は、ここ日本でも朝のワイドショーのテーマ・ソングとしても使用されており、日本人にとっても聴き馴染みのある曲となった。前作同様、ヒュー・パジャムとジェネシスの共同プロデュースという形でレコーディングが行われた今作は、4作連続の全英No. 1を記録したほか、全米チャートで3位、ここ日本でもアルバム・チャート16位を記録した。
<メンバー>
フィル・コリンズ(vo、dr)
マイク・ラザフォード(b、g)
トニー・バンクス(key)
(2/2)
発売・販売元 提供資料(2023/12/15)
Delivered in the wake of Phil Collins' massive success as a solo star, Invisible Touch was seen at the time as a bit of a Phil Collins solo album disguised as a Genesis album, and it's not hard to see why. Invisible Touch is, without a doubt, Genesis' poppiest album, a sleek, streamlined affair built on electronic percussion and dressed in synths that somehow seem to be programmed, not played by Tony Banks. In that sense, it does seem a bit like No Jacket Required, and the heavy emphasis on pop tunes does serve the singer, not the band, but it's not quite fair to call this a Collins album, and not just because there are two arty tunes that could have fit on its predecessor, Genesis. There is a difference between Collins and Genesis -- on his own, Phil was lighter, and Genesis was often a bit chillier. Of course, the title track is the frothiest thing the band ever did, while "In Too Deep" and "Throwing It All Away" are power ballads that could be seen as Phil projects, but "Land of Confusion" was a protest tune and "Tonight, Tonight, Tonight" was a stark, scary tale of scoring dope (which made its inclusion in a Michelob campaign in the '80s almost as odd as recovering alcoholic Eric Clapton shilling for the brewery). But those songs had big hooks that excused their coldness, and the arty moments sank to the bottom, obscured by the big, bold pop hooks here -- pop that was the sound of the mainstream in the late '80s, pop that still effortlessly evokes its time. ~ Stephen Thomas Erlewine
Rovi