90年代半ばのブリットポップ・ムーヴメント全盛に現れた、かつてザ・ラーズで活躍したジョン・パワー率いるバンド、キャスト。2017年以来、約7年ぶりとなる7THスタジオ・アルバム『LOVE IS THE CALL』をCD / LPリリース! 60'Sブリティッシュ・インヴェイジョンからの多大なる影響とリード・シンガーのジョン・パワーが発展させた神秘的で擬似ヒッピー的な叙情的感覚を吹き込んだサウンドで当時のシーンにおいて多くな存在感を示しました。
1995年にリリースされた金字塔的名作1ST『ALL CHANGE』とほぼ同じメンバーで制作された本作。先行で公開されたサイケデリック・ポップなタイトル・トラックからもわかる通り、煌めくようなメロディーセンスとポップ・フックは健在。パワーご本人は「ラーズとキャストの1STとの間を繋ぐ、ミッシングリンクの様な作品」とほのめかしています。プロデュースを手掛けるはキリング・ジョークのベーシスト、ユースによるもの。
発売・販売元 提供資料(2023/12/27)
再結成後の3作目はトリオ体制になって初めてのアルバムに。ベーシストが不在になったことでフロントマンのジョン・パワーがラーズ以来となるベース演奏も担い、それゆえラーズとキャスト初作の空白を繋ぐような作風になったそう。そうでなくてもジョンらしさは序盤の"First Smile Ever"や"The Rain That Falls"から全開で、ここでもユースがいい仕事ぶりをしている。
bounce (C)轟ひろみ
タワーレコード(vol.484(2024年3月25日発行号)掲載)