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Jazz
CDアルバム
Various Artists

音の始源を求めて 10 大石満 鈴木浩一の仕事 [NEW WAVE]

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フォーマット CDアルバム
発売日 2023年04月15日
国内/輸入 国内
レーベルSOUND3
構成数 1
パッケージ仕様 -
規格品番 OUOADM202302
SKU 4580695860128

構成数 : 1枚
合計収録時間 : 00:00:00

  1. 1.[CDアルバム]
    1. 1.
      東京湾 近藤 譲/ Tokyo Bay Jo Kondo
    2. 2.
      マーマレイド回路 吉松 隆/ Marmalade Circuit Takashi Yoshimatsu
    3. 3.
      風の歌 助川敏弥/ Chant du Vent Toshiya Sukegawa
    4. 4.
      コスモス200 坪能克裕/ Cosmos 200 Katsuhiro Tsubonou
    5. 5.
      リヴァラン 近藤 譲/ Riverrun Jo Kondo

作品の情報

メイン
アーティスト: 近藤譲吉松隆助川敏弥坪能克裕

オリジナル発売日:2023年04月15日

商品の紹介

1975年以降の作品集。時代は既にシンセの時代だったが、ここでは相変わらずプリミティブな機材で電子音楽が作られた。
発売・販売元 提供資料(2023/12/08)

メンバーズレビュー

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 いつものことながら、サウンド3のリリースを見る度に、その志の高さと芸術的使命感には、脱帽するばかりでる。クラシック業界全般(内外を問わず)にわたって、なにかと商業主義的な空気が蔓延し、真に芸術的な価値を有する作品や創作が蔑ろにされている昨今、言い換えると、芸術・文化・学問に限らずありとあらゆる物が”テレビ的”になっていく時代にあって、このような素晴らしい作品を掘り起こし、商品として世に問う姿勢に接するたびに、同じ日本人として誇らしく感じる。サウンド3には、あらためて最大限の賛辞と賞賛を送りたい。
 さて、「音の始源を求めて 10 - 大石 満・鈴木浩一の仕事 "NEW WAVE"」は、1970年代の後半から80年代にかけて創作された作品から構成されている。NHK電子音楽スタジオにおけるこの時代のエンジニアとして大石 満氏と鈴木浩一氏の名前がクレジットされているが、収録の作品の芸術的完成度の高さを見るだけでも、両氏のエンジニアとしての創作のセンスと時代感覚の鋭さが伝わってくる。その功績や推して知るべしである。
 ここに収録されている「《東京湾》 近藤譲(1987年)」「《オレンジ・マーマレード回路》 吉松隆(1984年)」「《コスモス200》 坪能克裕(1984年)」「《リヴァラン》 近藤譲(1977年)」は、クラシック音楽の創作として作曲者の音楽思想や個性が生々しく刻印され、成熟期に入った日本の電子音楽作品として十二分に「自立した価値」を有している作品であると感じた。このシリーズの初期に収録された作品群は、戦後間もない時代-電子音楽の黎明期-にあって、限られた条件の中で果敢にその芸術的可能性に挑戦する姿をまなまなしく伝えていたが、今回の「音の始源を求めて 10 - 大石 満・鈴木浩一の仕事 "NEW WAVE"」に収録された作品は、1970年の大阪万博を経て、成熟期を迎えた日本の電子音楽が自立した芸術的価値を持ち始めたことを生き生きと伝えている。作曲家の内奥から生み出され、音楽として自らの意志をもち、自身の命を呼吸し、深く生命が息づいている作品とでも言えばいいか。
 しかし、これもまた黛敏郎・諸井誠・柴田南雄・高橋悠治・松下眞一らの先進的な実験精神があったればこそ!!
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