大好きなお店の一皿で、気分があがる。キラキラとした幸福感が染み入る「鴨ロースト」、憂鬱の原因が汗とともに流れ出ていく「ガパオ」、幸福だった子どもの頃の記憶を呼び覚ます「ピネライス」、毎年春になるのが待ち遠しくなる「よもぎ餅」――自身にとっての「名店」と特別な一品を28名が想いを込めて綴るエッセイ集。エッセイに登場するお店の情報も掲載。＜br/＞＜br/＞◎作家一覧(掲載順)＜br/＞三浦しをん、西加奈子、中江有里、美村里江、宇垣美里、清水由美、山田ルイ53世、塩谷舞、稲垣えみ子、道尾秀介、ジェーン・スー、岡崎琢磨、バービー、朝井リョウ、瀬尾まいこ、佐藤雫、清水ミチコ、あさのますみ、畠中恵、はるな檸檬、小川糸、久住昌之、川内有緒、澤村伊智、朱野帰子、最相葉月、藤岡陽子、森見登美彦＜br/＞＜br/＞◎目次＜br/＞1章 日常を彩る おいしいごはん＜br/＞ご近所に灯る幸せの光 三浦しをん＜br/＞なんかもう好き 西加奈子 ＜br/＞落ち込んだ心を温めてくれた蕎麦 中江有里＜br/＞幸福の鴨ロースト 美村里江＜br/＞私の東京、その中心 宇垣美里＜br/＞神楽坂のトマトたまごめん 清水由美＜br/＞小鉢のポーカー 山田ルイ53世＜br/＞彼の焦がれた「あのガパオ」 塩谷舞＜br/＞名店しか行かない人になったよ 稲垣えみ子＜br/＞＜br/＞2章 ほっと一息 お酒とつまみとごはん＜br/＞プロに訊かなきゃわからない 道尾秀介＜br/＞酒飲みもすなるバーといふものを ジェーン・スー＜br/＞東京で初めて訪れた≪友達の家≫ 岡崎琢磨＜br/＞憑き物落としの赤提灯 バービー＜br/＞憎めない高田馬場、あの座敷 朝井リョウ＜br/＞＜br/＞3章 心が弾む スイーツとカフェ＜br/＞春だけの常連さん 瀬尾まいこ＜br/＞食べちゃいたいくらい、好きなもの 佐藤雫＜br/＞店名はおまじないの言葉 清水ミチコ＜br/＞夕焼けスコーンの香り あさのますみ＜br/＞大正時代からの店 畠中恵＜br/＞＜br/＞4章 心に残る 特別なごはん＜br/＞ズロンズロンのうどんと、そびえ立つかき氷 はるな檸檬＜br/＞ハレの日に、ひとりでお寿司 小川糸＜br/＞佐賀の小さな小さな餃子屋さん 久住昌之＜br/＞日帰り温泉に隠された秘宝 川内有緒＜br/＞このトンネルを抜けたら最初に行く店 澤村伊智＜br/＞選ばれし者のための逸品 朱野帰子＜br/＞そして、みんな思い出になった 最相葉月＜br/＞知る人ぞ知る京都の名物料理 藤岡陽子＜br/＞夏の夜を味わう山上のレストラン 森見登美彦