名門「Nonesuch」からアメリカーナ・ミュージックの新たな名盤登場。
NYはブルックリンで幼少期を過ごし、10代早くからビート詩人に影響を受け、更にはハードコア・パンクの洗礼を浴び、果ては17歳で家を飛び出し貨物列車に飛び乗る放浪のホーボー生活を経て、ニューオリンズに辿り着いたアリンダ・セガーラによるソロ・プロジェクト、ハレイ・フォー・ザ・リフ・ラフ。Nonesuchからの第2弾作品。プロデュースはボン・イヴェールとの仕事で知られるブラッド・クック。フォーク、カントリー、インディーロック等をブレンドしたアメリカーナ・サウンドに自身の経験に根ざしたストーリーが描かれるビタースウィ―トな1枚。'22年コロラドで起きたナイトクラブ「クラブQ」での銃乱射事件を受けて作られた(4)、ホーボー時代を歌った(5)、コナー・オバーストが参加した切なく美しいカントリーワルツ(9)など名曲揃い。ルシンダ・ウィリアムスの'98年の名盤「Car Wheels on a Gravel Road」に匹敵する傑作!!
タワーレコード(2024/03/01)
時間と記憶、愛情と喪失…、今までの経験がすべて自身を形成する糧となる。
ストーリーテラーとしての才能をさらに進化させた、アリンダ・セガーラが主宰するプロジェクト、ハレイ・フォー・ザ・リフ・ラフ。
昨年2月にリリースしたNonesuch移籍第一弾作品に続き、プロジェクトにとって通算9作目となるアルバム『THE PAST IS STILL ALIVE』が早くも完成した! パーソナルでありながら誰もが共感する物語をつづるこのアルバムは、回想録でもあり、これからの道を照らすロードマップともなるのだ…。
「『THE PAST IS STILL ALIVE』は、時間や記憶、愛情や喪失と正面から向き合うアルバムで、父親を失った一か月後に、ノースカロライナ州ダーラムでレコーディングを行った作品です。オープニング曲「Alibi」は、失うことがわかっている誰かに対して自分の気持ちを伝える最後の砦のような、嘆願のような曲。自分自身のため、父親のための曲であり、終わったことはわかっているのにまるでまだ終わっていないかのように自分をだましているような曲でもあります。誰かをあまりに深く愛し、その愛に疲れ果ててしまい、その思いに傷つくかのような内容で、私自身の幼少期の想い出と現在の生活が混ざり合ったような物語になっているのです」 ─ アリンダ・セガーラ/ハレイ・フォー・ザ・リフ・ラフ
ブロンクスに生まれ、現在はニューオリンズを拠点に活動するシンガー・ソングライター、アリンダ・セガーラが主宰するプロジェクト、ハレイ・フォー・ザ・リフ・ラフ。2008年にファースト・アルバムをリリースして以降、様々なスタイルのフォーク・ミュージックを作品ごとに表現しながら、「アメリカーナ」という音楽を探求し続けてきたこのプロジェクトだが、2022年にNonesuchレーベルに移籍、同年移籍第一弾作品となる『LIFE ON EARTH』を発表、New York Times紙やRolling Stone、MojoやUncutといったメディアから2022年のベスト・アルバムの一枚に選出されるなど非常に高い評価を受けている。そして今回、Nonesuch第二弾作品となる最新作『THE PAST IS STILL ALIVE』が早くも登場することとなった。(1/2)
発売・販売元 提供資料(2023/11/17)
そのサウンド・スタイルだけではなく、最高のストーリーテラーとしても称されるアリンダ・セガーラが、その才能をより羽ばたかせ、新たな進化を遂げるこの最新作は、今までに発表してきた作品群の中でも最も開放的な作品であり、独自の表現方法で新たな世界へと続く扉を開ける作品だといえる。本人の言葉にある通り、今までの時間や記憶、愛情や喪失と正面から向き合いながら、力強い唯一無二の文体で自身の過去のトラウマや現在のアイデンティティ、そして将来への夢までをも網羅しており、これまでの人生を一人称で語りながら、愛する人たちや失った人たちに永遠の命を与え、別れを告げ、時間の経過をさまざまな形で描き、自身の悲痛な部分と希望に満ちた部分を同時に語る、素晴らしい表現力に満ちた作品を作り上げてくれたのだ。
個人的な悲しみを経験している時期に、ラディカルな詩や鉄道文化、アウトサイダー・アート、作家アイリーン・マイルズの作品、ACT UPやGran Furyといった活動家グループの歴史にインスピレーションを受けて創り上げられたたというこの『THE PAST IS STILL ALIVE』。前作同様ブラッド・クックのプロデュースのもと、ノースカロライナで制作された今作でハレイ・フォー・ザ・リフ・ラフは、小さなお店や水牛の群れを望む鮮やかなサンタフェの街や、幼少期に旅行したフロリダ、依存症と闘いながら過ごしたローワー・イースト・サイド、そして警官から逃げながら数日かけて旅したネブラスカなど、彼女が紡ぐサウンドと物語からなる魅力的な楽曲コレクションを通して、聴くものを様々な場所や体験へと連れて行ってくれる。『THE PAST IS STILL ALIVE』は、セガーラの回想録的作品であり、同時に聴くものをいざなうロードマップのようなアルバムなのだ。(2/2)
発売・販売元 提供資料(2023/11/17)
Urgency is a common thread in the work of Alynda Segarra, the singer/songwriter who writes and records under the name Hurray for the Riff Raff. Ever since they made the leap to the majors with 2014s Small Town Heroes, Segarra expanded the horizons of their nervy folk-punk, incorporating elements that echoed sounds they heard while wandering the vast terrain of the United States. Life on Earth, their 2022 album, functioned as something of a zenith of this expansion, finding Segarra dabbling with modern musical tools in such a bracing fashion that The Past Is Still Alive cant help but feel like something of a retraction -- an exhale after a prolonged period of exploration. Relaxed in its gait and softened around the edges, The Past Is Still Alive feels gentle, even comforting, on the surface; the tempos never push, the melodies ring out clearly, and Segarra sings with reassurance. Underneath the burnished surface, the album is every bit as vital as its predecessors, examining situations fraught with private and political pitfalls. Written in the wake of the death of their father, The Past Is Still Alive is rife with Segarra reckoning with personal loss, using their grief to mourn a world where things are starting to decay and fray, possibly to the point of extinction. On "Colossus of Roads," they sing "Say goodbye to America, I want to see it dissolve," concluding at the records close "I used to think I was born in the wrong generation, but now I know I made it right on time/To watch the world burn, with a tear in my eye." Its hard to shake such gloom but the remarkable thing about The Past Is Still Alive is that it never feels despairing: the warmth offers solace and companionship, even suggesting theres a future beyond the end of the world. ~ Stephen Thomas Erlewine
Rovi
プエルトリコをルーツに持つアリンダ・セガーラの単独ユニットの新作は、硬質な美しさを放つルーツ・ロック作品に。コロラドのナイトクラブで起きた悲劇を題材にした"Colossus Of Roads"のような苦み走った歌から、コナー・オバーストが優しくコーラスを添える絶品バラード"The World Is Dangerous"まで、女トム・ペティといった風情のヴォーカルが全編で冴え渡る。
bounce (C)桑原シロー
タワーレコード(vol.484(2024年3月25日発行号)掲載)