様々なカルチャー・ムーヴメントが生まれ、ヒップホップが芽吹いたカリフォルニアの豊かな土壌で"ジェネレーションをレペゼンする才能"として注目を集め続けるロサンゼルス出身のラッパー、アール・スウェットシャツ。
"謎のアルバム" として長らく噂され、今年の夏突然ストリーミング配信でサプライズ・リリースされた、プロデューサー、ジ・アルケミストとのコラボレーション作『VOIR DIRE』がついにアナログLPでも発売決定!ネクスト・レベルへと覚醒した奇才の現在がここにある!!

オルタナティヴ・ヒップホップ・クルー、ODD FUTUREの一員として活躍し、今はソロ・アーティストとして"ジェネレーションをレペゼンする才能"として注目を集め続けるロサンゼルス出身のラッパー、アール・スウェットシャツ。様々なカルチャー・ムーヴメントが生まれ、ヒップホップが芽吹いたカリフォルニアの豊かな土壌で南アフリカの詩人で政治活動家の父親Keoraptse Kgositsileと、カリフォルニア大法学部の教授を務めるCheryl Harrisの元に生まれ育った彼は、2008年頃からラッパーとしての活動をスタート。最初はスライ・テンデンシーズの名で活動していたが、タイラー・ザ・クリエイターに誘われODD FUTUREに加入した頃からアール・スウェットシャツを名乗るようになったという。そんな彼がシーンの注目を集めるようになったのは、当時16歳だった彼が2010年にドロップした、タイラー・ザ・クリエイターとレフト・ブレインがプロデュースを手掛けた『EARL』だった。しかしそのリリース直後、シーンから一時姿を消してしまう。後のインタビューによると、彼は"友人たちから悪い影響を受けている"という理由で母親によりサモアの青少年向け全寮制の更生施設へ入ることになったため、音楽活動を一時的に休止していたという。

サモアから帰還した彼は、音楽活動を再開。18歳でColumbiaとの契約を手にする。2013年にリリースされたメジャー・デビュー作『DORIS』は、全米ラップ・アルバムチャート1位、全米アルバム・チャートでも5位を獲得。さらに同年続けてセカンド・アルバム『I DON'T LIKE SHIT, I DON'T GO OUTSIDE』を発表し、その後3年ほどの期間を置き、2018年サード・アルバム『SOME RAP SONGS』をリリース。制作時に父親が他界した影響が色濃く出たアブストラクトな作品は、彼のリリシストとしての独創性と深い世界観、そして時には実験的にも思えるプロダクションは、PitchforkやThe Wallstreet Journal、GQやThe New York Timesなどのメディアから高く評価された。(1/2)

発売・販売元 提供資料 （2023/11/17）

2019年に『FEET OF CLAY』、そして2023年1月に『SICK!』とスタジオ・アルバムを発表してきている彼が、新たな作品を配信で発表したのは8月末のこと。この数年、アール・スウェットシャツがプロデューサー、ジ・アルケミストとコラボレーション作品を作っているとの噂が流れており、新たな作品の登場を匂わせるようなパズルがいくつか公開されていたが、その噂が本当だったことをファンが知ったのは8月にGala Musicを通して発表された『VOIR DIRE』のサプライズ・リリースだった。その後10月にすべてのストリーミング・プラットフォームでも新たに、10年の間コラボレーションを行ってきたVince Staplesをフィーチャーした楽曲を2曲追加して配信された本作が2024年、CDとアナログでも発売されることとなった。

『VOIR DIRE』には、Vince Staplesをフィーチャーした「Mancala」や「The Caliphate」の他、Mikeをフィーチャーした「Sentry」など全11曲が収録されている。これまでの作品に流れていたどこか暗い雰囲気は晴れ、ゴシックなダイナミズムを保ちつつもある種の明快さを創り出している。ジ・アルケミストのプロデュースにより、ダークな世界に心地よいポジティヴさやスムースなサウンドの光が射し込み、そのケミストリーによりアール・スウェットシャツはクリエイティヴィティの新たな領域を切り開いている。"ジェネレーションをレぺゼンする才能"として注目を集め続けている奇才の新たなる覚醒をとらえた最新作『VOIR DIRE』が遂にCDとアナログLPでもファンのもとへと届けられる。(2/2)

発売・販売元 提供資料 （2023/11/17）

Collaborative album Voir Dire pairs The Alchemists soul-sampling, mellow roasted production with Earl Sweatshirts lucid dreaming flows, an unlikely but surprisingly complementary match. Earls 2018 album Some Rap Songs changed certain sectors of hip hop forever with its fragmented production and fever dream rhymes, pioneering a sound that didnt quite fit into lofi circles but was more alien than almost any other album that made it to the top 20 of that years Billboard charts. His work since has been just as experimental if not more, so its almost a shock to hear him on Alchemists relatively tame beats like "Mac Deuce" or the synthy R&B loop of "Heat Check." If anything, Voir Dire proves that Earl can shine in any context, bringing an inventive, circuitous diagram of rhymes to Alchemists deep-groove riffs on "Vin Skully" and transforming the straightforward gospel pianos and bumpy drums of "Mancala" (one of two tracks on the project featuring Vince Staples) into something puzzlingly cerebral. MIKE brings out even more of Earls cryptographic rap tendencies when they duet with head-spinning bars on "Sentry." Voir Dire pushes the bounds of both Alchemists old school warmth and Earls heady verses, landing someplace new that neither would have gotten to on their own. ~ Fred Thomas

Rovi