元ディアハンターのメンバー等を中心に結成された米アトランタのインディ・ロック・バンド、オムニ、4年ぶりとなる新作が完成。バンド史上、最もパワフルなフォース・アルバム『スーヴェニア』、サブ・ポップよりリリース。
アトランタのトリオ、Omniの音楽は、常に速くスウィングし、激しくヒットしてきた。Sub Popから2作目、自身4枚目となるアルバム『Souvenir』は、これまでで最大のパンチが効いている。パンデミックの大半の期間、つまり、バンド史上最長の活動休止期間中、彼らはエネルギーを溜め込み、その状態でレコーディングに臨んだ。ギタリストのFrankie Broyles、シンガー/ベーシストのPhilip Frobos、そしてドラマーのChris Yonkerは、彼らの創造力を、切れ味鋭いリフ、スタッカート・ビート、くねったメロディーによって、即座に着地するシャープでドライヴ感のある曲へと変換した。また、『Souvenir』の持つ正確さと明瞭さは、Omniの新たな展開から生まれている。ひとつは、フルタイムのドラマーとしてYonkerが参加したことで、彼の力強いプレイがアルバムの尖った瞬間にアクセントを加えた。さらに、アトランタを拠点とするエンジニア、Kristofer Sampsonを起用。Sampsonは、Frobosのヴォーカルをより前面に押し出した脈打つようなミックスをおこない、他の音はスピーカーから飛び出すようにアレンジし、バンドをより高度なパワーへと押し上げた。『Souvenir』は、あらゆる瞬間に即効性が駆け巡り、バンドにとってこれまでで最もパワフルなアルバムとなった。彼らは、いつまでも手元に置いておきたくなるような大切な思い出となる音楽の記念品を作り上げた。
発売・販売元 提供資料(2023/11/21)
ニューウェイヴ道の飽くなき探求者たちの4年ぶりとなる4作目は、力強い凝縮感と高い発散力を持つ快作となった。トーキング・ヘッズ風の刺すようなギター・カッティングやディーヴォの血筋を引くギクシャクしたビートはいっそう機能性を増し、ひねくれたなかにメロウさが忍び込んだ旋律の美味さを際立たせ、終始目を瞠らされまくり。まぎれもない最高傑作。
bounce (C)桑原シロー
タワーレコード(vol.483(2024年2月25日発行号)掲載)