レゲエをベースとしたエクレクティックなソウルフル・サウンドで揺るぎない支持を集めている、セラ・スーやアシャの楽曲プロデュースでも知られるドイツのアーティスト、パトリスひさびさのニュー・アルバム。
2000年代の初頭にアルバム・デビュー、ポップやアフロ、ネオ・ソウルを取り込んだエクレクティックなレゲエ・サウンドで人気を確立しているドイツのシンガー/ソングライター/プロデューサー、パトリス。
近年はセラ・スーやロックス、アシャの楽曲プロデュースを手掛けたり、ティケン・ジャー・ファコリーやユッスー・ンドゥール作品にゲスト参加したりと活躍のすそ野を広げてきたベテランが、2016年の『Life's Blood』以来となるひさびさの新作『9』(通算第9作)を完成させた。メロウなファースト・シングルの「Stamina」やクロスオーバーなポップ・センスが炸裂した軽快なダンス・ナンバーの「Sun Is Out」、スカのビートをモダンにアップデートした「Such Is Love」、新進シンガーSimiをフィーチャーした「Never Will I Let You Go」をはじめ今回もパトリスのトレードマークであるトロピカルでエクレクティックなソウルフル・サウンドを満載。マヌ・チャオやアマドゥ&マリアムらを擁するパリの独立レーベル、ビコーズ・ミュージックからのリリース。
発売・販売元 提供資料(2023/11/08)
セラ・スーやアシャを手掛けるなどプロデューサーとしても活動するドイツのシンガー・ソングライターが久々に放った9枚目のアルバム。ボブ・マーリーを時に思わせる歌声を耳触りよく聴かせる、地に足着いたポップセンスが全編に横溢。シンプルで軽やかな音が曲調によらずこちらの心をほぐす。伸びやかなヴォーカルを届ける冒頭の"Become Who You Are"もナイス◎。
bounce (C)一ノ木裕之
タワーレコード(vol.482(2024年1月25日発行号)掲載)