『ラ・マルセイエーズ』
世界的巨匠ジャン・ルノワール監督がフランス革命を描いた壮大な歴史大作。1789年フランス革命が起こり、パリのバスチーユ監獄が市民たちによって占拠される。それを知ったマルセイユの志願兵約500名は、自由を求め、「ラ・マルセイエーズ」(のちに国家となる)を歌いながらパリへと進撃する……。ルノワールはそれぞれの階層からなる人物たちを登場させて、様々な視点からドラマティックに物語を展開してゆく。出演は『どん底』(36)で組んだルイ・ジューヴェ、リーズ・ドラマール、ジャック・カトランなど。監督の実兄ピエール・ルノワールが見事なルイ16世を演じている。なお本作はナチス・ドイツによるヨーロッパ侵攻の影が強くなる1938年、フランス労働総同盟の協力と一般の募金によって製作された。
※映像・音声の一部に乱れがございますが、マスターに起因するものです。何卒ご了承ください。

『騎馬試合』
世界的巨匠として知られるジャン・ルノワール監督がそのキャリア初期に撮った幻の傑作。物語の舞台は幼い王シャルル九世の下、その母カトリーヌ・ド・メディシスが政治を担っていた16世紀フランス。南西部に位置する地方都市での恋と策謀が豪華絢爛なコスチュームプレイで描かれる。ルノワールは、現在世界遺産でもある城塞都市カルカソンヌに壮大なセットを組み立て、数百人のエキストラ、数百頭の馬を使い撮影、決闘や騎馬試合のスペクタクルなシーンには圧倒される。出演はアルド・ナディ、続く『荒れ地』(29)で再び組むエンリケ・リベロ、他にジャッキー・モニエなど。新たに加えられた音楽も素晴らしい。
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