UKロック・レジェンド=クーラ・シェイカー
オリジナル・ラインナップとしては25年ぶりとなるニュー・アルバム『ナチュラル・マジック』
クリスピアン・ミルズ率いるUKロック・レジェンド=クーラ・シェイカーの、通算7枚目となる待望のニュー・アルバム『ナチュラル・マジック』。2022年12月に電撃復帰を果たしたオルガン奏者のジェイ・ダーリントンを迎えてのオリジナル体制でのアルバム・リリースは、1999年の2ndアルバム『ペザンツ、ピッグス&アストロノウツ』以来、実に25年ぶりとなる。
前作『ファースト・コングリゲイショナル・チャーチ・オブ・エターナル・ラヴ・アンド・フリー・ハグス』から約2年ぶりとなる今作は、久しぶりのオリジナル・ラインナップでのアルバムということもあり、バンドの黄金期を彷彿とさせる煌びやかでグルーヴィーなロックンロール・サウンドを聞かせつつ、30年近くに及ぶキャリアの中で培ってきた個々のずば抜けたテクニックが遺憾なく発揮されており、より円熟味の増した、ファン必聴の強力な作品となっている。
新作に寄せてミルズは「このアルバムはライヴにおけるエネルギーやその場にいるファンとのスピリチュアルな繋がりに触発されて創ったものだ。とにかくファンが望む作品にしたかったんだ。」とコメントをしている。又、ミルズはダーリントンに復帰に関しても「ラッキーな偶然が色々重なったんだ。2007年の再結成時、ダーリントンはまだオアシスでプレイしていたけど、昨年運命が再び僕らを引き寄せ、さらに同じタイミングで初期のマネージメント・チームと再び組むことになり、まさに『K』を作った時の全てのメンバーが再び集結したんだ。すごく興奮しているよ。昨年12月にジェイ復帰後初のライヴをロンドンでやった後、2日後には彼とレコーディングスタジオに入って新曲を録音していたよ」と語っている。
発売・販売元 提供資料(2024/01/12)
25年ぶりにオリジナル・メンバーが集結しての新作。クリスピアン・ミルズが〈ファンが望む作品にしたかった〉と語るように、彼らの真骨頂と言える鋭いギター・リフとインド音楽を織り交ぜたサイケで骨太なギター・ロックが堪能できる。復帰したジェイ・ダーリントンも味のあるオルガンを奏でており、まさに原点回帰を感じさせつつ円熟味に溢れた作品だ。
bounce (C)赤瀧洋二
タワーレコード(vol.482(2024年1月25日発行号)掲載)