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厨房の哲学者

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フォーマット 書籍
発売日 2023年12月06日
国内/輸入 国内
出版社幻冬舎
構成数 1
パッケージ仕様 -
SKU 9784344042100
ページ数 232P
判型 B6

構成数 : 1枚

プロローグ
第1章 開かずの踏切
第2章 母と中華鍋
第3章 雨垂れ石を穿つ
第4章 魯山人の末裔
第5章 砂利道とホテル
第6章 デ・ニーロの窯
エピローグ

  1. 1.[書籍]

重要なのは、何かを選ぶこと。
選ばなければ、人生は始まらない。
選ばざるを得なかった仕事に黙々と熱狂する。
運命に従え。道は開ける。

「友詞には食神がついている」。料理の道に進むことは、易者の父親が決めたことだった。中学の卒業式から三日後、中華料理店での修行の日々が始まる。
北海道での悪童時代、絶対的存在の父親、1日に何百枚も洗った中華鍋、初めて知った中国料理のメニューへのこだわり……。キャピトル東急ホテル「星ケ岡」等を経て、当時荒野のような土地だった立川に新しくオープンするホテルの料理長となるが、ここ立川での挑戦は無謀といわれていた。毎晩試行錯誤し、格闘する日々。やがて「立川に面白い中国料理店がある」という噂が立ち、脇屋の世界を大きく広げる。
その後、自身の店「トゥーランドット」を作り次々と出店、大成功を収める。そして今年の新たな挑戦――。
中国料理一筋、運命を受け入れ、もがき苦しみ、日本の中国料理界のトップに君臨するまでの50年の軌跡。

脇屋シェフの人生そのものでもある中国料理。自然の産物の食材と人間の格闘の歴史でもある中国料理は複雑で分厚く深遠だ。はたして中国料理とは何なのか? 本書は、その壮大な問いの答えでもある。
脇屋は中国料理人人生50年となる今年、さらなる進化を求めて銀座にビルを建て、Wakiya流・中国料理の集大成となる店をオープンさせる。約30年前と同じように、無謀だといわれたことに、夜も眠らないたゆまぬ努力で挑戦する。
運命を受け入れ、置かれた場所で咲け。夢は実現させた後に語るものだ。「これが自分の夢だったんだ」と。

先ずは目の前のことに必死になれ、ひたすら考え抜け! それこそが生きるということだ。心が奮い立つ圧倒的自伝。

最も大切な時、なぜ脇屋さんのところに行くのか、納得の書。
――栗山英樹(元WBC日本代表監督)

生きるとは、仕事とは、どういうことか。
ページをめくる度に、胸を打ち心が震える一冊。

(以下、本文より抜粋)
「この道より我を生かす道なし。この道を歩く」
なぜかわからないけど、背筋がざわざわとした。
その言葉から目が離せなくなった。
何かとても大切なことが書かれている気がしたからだ。
心の中で、何度もその言葉を繰り返した。
僕がわからなかったのは、このことだったのだと思った。
何を選ぶかではない。
重要なのは、何かを選ぶことなのだ。
僕が苦しかったのは、何も選んでいなかったからだ。
――第2章「母と中華鍋」より

作品の情報

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著者: 脇屋友詞

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